このところ
すっかりきものリメイクにはまっていますが、
元々は、それが本筋ではありませんでした。
季節の変わり目にほしい、薄手の七分袖。
これがいったいどこに売っているのやら、いつだって買い逃すのです。
たまに一枚入手したとしても、そればかり着るというわけにはいきません。
あー、着るものがない!
という時期が、年に二度は訪れる。
なんとかしたい、と思い続けていました。
十年ほど前になりますか。
友人が骨董品をあれこれ蒐集しているのをみて、
ちょっとしたカルチャーショックを受けました。
その後、仕事でヤフオクにかかわる機会があり、
ふと、きもの地でつくったらどうかな・・・・・
なんて。
魔が差したとしかいいようがありませんね。
わが家には、親から受け継いだきものがほとんどありません。
空襲で焼けたか、戦中戦後の食糧難で、おいもに化けてしまったか。
ですから、ほとんどが
見ず知らずの方の手を離れたものになるわけですが・・・・・
それでも、はさみを入れるからには、
ごめんね。
と つぶやきます。
きものとして生まれながら、
ほとんど手を通されずに腐(くた)されていく。
せつないよね。
と、ほどきながら感じます。
だから、せめて身近なふだん着になって
たくさん 出番を持ってほしいと思うのです。
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