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術前の説明で、リンパ廓清を行うと告げられました。
なんとなく いやぁーな予感がしたのですが、そのまえに乗り越えねばならない関門がいくつもあり、不安は先送りされました。
ようやく切り抜け、ほっと一息というタイミングで
リンパ浮腫のパンフレットを手渡されました。
ど・どーん。
正直、かなり落ち込みましたね。
まあしかし、311メルトダウン時の無力感に比べれば、立ち直りも早かった。
まずはきっちり読み込もうと決意します。
幸運なことに、リンパ外来の看護師さんがいらして、じかにお話を伺うこともできました。
パンフでは、セルフケアの一環として
リンパマッサージのトップに 「肩回し」があげられています。
リンパ液の終点はどこか?
それの答えはここにあります。
回収したリンパを、静脈へ戻す。
これが目的です。
マッサージの要領は、どぶ浚いにたとえるといいかもしれません。
元がつまっていては、流せない。
だから、てまえから根気よく道をつける作業を繰り返すのです。
つぎにあげられているのが、「腹式深呼吸」。
酸素を送り込むことで、リンパの幹線を開通させるのだそうです。
それぞれ別個じゃなくて、連繋プレイなのですね。
それから、腋窩のリンパ節をマッサージ。
これは、もみほぐすのでなく、じっと圧をかける感じで、ゆっくり円を描く。
その後、体側を、とりこぼしのないよう全指をそろえたてのひらで撫で上げる。
右のわきの下のリンパ節は、胴体の右半分、左のそれはそれ以外を統括してるんだそうです。
おなかには、立体化した山手線のようにリンパ系が縦横にはりめぐらされていたけれど、いっぺんに壊滅してしまいました。
ずたずたになったネットワークそのものは再生しないけれど、
移動手段を失った乗客を なんとか回送のルートへ導かなければなりません。
あらたにべつのバイパスを架けようという遠大なプランです。
ボディがすむと、大腿部へ。
鼠蹊部近くから始めて、内側から外側へ、同心円を描くようにしていっきに体側へあげていく。
表だけでなく、裏側も。
つぎに、ひざ下と足、
最後に足先から腋窩までを通したら、反対側にうつります。
気をつけることはほかにも、
脚部の保湿、下ばきの選択、弾性ストッキングの着用等ありますが、割愛します。
主治医に質問して、切除したリンパ節の位置も教えてもらいました。
漠然とでなく、意識化する方が イメージできるかと思ったから。
取り残された蛋白成分を除去するてだてが発見されるのかなぁ。
負け戦、という囁きが耳元をかすめます。
しかし、そんなことは
べつに 今に始まったことじゃない。
仕事にも戻りたいし、撮影にも旅したい。
バレエのレッスンにも、コンサートの練習にも、
今までしてきた生活を 諦めたくないのです。
ミクロの次元では、いま大混乱が起きているはずです。
セントラル(笑)のなすべきことは、
現場を 切り離すことなく
状況をくみあげ
可能な支援を投入し
かつ持続的とするため 何らかのカセを作ること・・・でしょうか。
リンパのまいごちゃんは いませんかぁ?
それが、鍵だと思っています。