商店街の飾り付けに、ことしは笹を使わないんだって。
そう聞いたのは、一週間ほど前のことでした。
それはざんねん。
大ぶりの枝がゆらぐところは、
みるからにすずしく、癒されるのに。
昨日、通りかかってみたら、あった、あった!
七夕飾りが揺れています。
さては、有志だけで決行したのかな。
話を聞くうちに、まだ残ったのがあるって。
「だれか、ほしいひとがいたら・・・」
言い終わる前に、はい!と手をあげました。
ずっと ずっと憧れでした。
どこからこんな竹を手に入れたらいいのか、
学校や幼稚園から持って帰るすがたを、
指をくわえてみていたのです。
N-ONEに積むのはたいへんでしたが、
ドアを閉めたとたん、さわやかな香りでいっぱいになりました。
帰宅した夫も、すぐに気がつきました。
娘など、鼻をくんくんさせながら、
「うささんのにおいがする」
と、あたりをみまわしていました。
水をふくませたタオルでまいて、半切りのペットボトルに挿してやりました。
雨が降って、すこし元気をとりもどしたようです。
はじめにつける短冊は・・・
やはり 母のことですね。
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