わただま 摘んだ?

風になる 花のかおりをまとうこと 遠い訪れを搬ぶこと 水のありかを囁くこと そして こっそり石たちの夢にすべりこむ

遥かな日に

2006-05-28 03:32:26 | かぜは・・・
弟の七七忌の席で
叔母の姉の通夜が重なったことを知り。
法要がすむと、引き続いての移動となった。

首都高から東北道へ
準備もなく
だれも行ったことなどないので
落ちこぼれなく目的地へ到達するのが
まずは懸案。
それぞれの車体を目視で確認しつつ
北へ北へ。
連絡を取り合うにも
まだ携帯も普及していなかった。

インターを降り
ようやくのことで
たどり着いた先で

受付に ぽつんと   
従妹が座っていた。

ひとりっこだった ことに 
こころ慄えて

身内は そのまま応援へ
それぞれの位置にすと落ち着き
顔の記憶もさだかではない人の
通夜の準備が始まった。

ややあって 用足しにたつ。
ご不浄は 昔風に
母屋から すこしはなれて
設けられてあった。

ドアを開けて

なくなった方の人となりが
彷彿とした。

大きく切った硝子窓から
空がひらけ
てまえに木で造りつけた本棚があった。
そこには ちいさな辞書も
挿してあり。

数年後
いささかなりとも自由にできる
空間ができて

置くための
辞書を 購った。









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