最低限、幅435mmのキーボードが下に収まる、嵩上げ用の台を木で作った。
単純にコの字形に組むだけなんだけど、写真に撮るのもはばかられるほどの失敗作となった。
まず、接着剤だけで完成させようと考えた。よい天板の材料がないから2x4をスライスして1x4サイズにする。51cmほどの棒が余っていたから、板の厚みを入れても辛うじて幅は確保できる。2枚並べると奥行き178mmとなるので昨今の液晶モニタには十分だ。
これを支える足も、ちょうどいい板がなく15cmほどの2x4が。これをスライスして両方の足にしよう。こんな半端な余り物でも役に立つときがくるんだな。両足だけで横板を支えるのも心もとないので、背面に4cmの1x4材を入れることにした。これもよくもこんな半端なものを捨てていなかったな。
電動工具がうるさくて仕方ないので、必要な道具を全て車に積んで、人家から離れた謎の作業場所に向かう。10分ほどで到着だ。ところが道具を出して作業を始めようとしたところで「丸のこガイド」のことをすっかり忘れていたことに気がついた。最大47mm切れる丸のこを両面から入れて89mmの棒をスライスするつもりだったのに、ガイドがないと直線が取れない。それでも道具を片付けてガイドを取りに帰り、また戻って道具を広げなおす手間よりも億劫さが勝り、素人には禁じられたフリーハンド丸のこを敢行した。
それが失敗の始まりでもあった。まあ、特に最後の処理に失敗してうまく裏表が合わなかったのは、念のため持っていた手のこで切断した。切り口はガタガタになるが仕方ない。
そこに「大入れ」の溝を彫る(構造上足のほうに彫るのが正解だったが、天板の裏面に彫るという間違いを犯した。上面に出っ張りが残るのを嫌ったためである)。接着面を多くすることで強度を確保するため。きれいに等分できていたら厚さ18mmほどの板に9mm程度を目標に「トリマ」で削っていく。これが、前にも失敗したことがあったのに同じ失敗をした。刃の装着が緩いのか(締めてるつもりなのに)、使っているうちにだんだん刃が飛び出していって、気がつくまでに15mm近い深さに彫ってしまっていた。
さて、残る3mmの部分に荷重がかかるとたぶん割れるよな。それで急遽設計変更をし、足と天板の両方に切り欠きを作って、18mm厚の部分をちょっと引っ掛ける感じでいくことにした。溝を全部落として足の上に乗せようとすると内寸435mmが確保できなくなっていたので手間だけどしょうがない。接着面を増やすという名分もある。
そうして、厚さが均一でない板と板と板を合わせるためにのこぎりとのみを駆使して切り欠きを作ったが、均一でさえあればさぞきれいだったろうよ。でも、もうね、ガタガタなの。一応形にはしてみたものの、足の高さもちょっと合わない。実使用上は下に何かを挟んで高さ調整をすれば済むので問題はないが、美意識に欠ける。
手元の材料で全てをまかなう目標は達成した。