「マイばち」である。あのゲームは、よっぽどうまい人が点数を底上げするためだったり高速について行くために軽さが必要だったりして、特製のばちを必要とする場面が訪れるのだろうと思う。達人の域に達していない、別に目指してもいない人にとっては、何で叩いても一緒である。あとは潔癖性の人とかかな。あのゲームをする汚い人はだいたいマイばちを持ってると思うから、実はそんなに気にしなくてもいい気はするんだけど。
うちの小学生が「マイばちが欲しい」と言い出した。あのゲームは低レベルなうちはあくまでも本人の技量が全てであって、道具によってうまくはならない。「何で叩いても一緒」である。
…何?何で叩いても一緒?そうだ、なら自分で作ってもいいんだ。
ネット情報では「ほお」とか「米ヒバ」とかが、強度としなりを兼ね備えた材料として紹介されている。それでけっこう自作する人はいるみたい。近所のホームセンターでは「丸棒」として製材されたものが手に入るとしたらヒノキくらいで、これは南洋材と並んで「向かない木」として紹介されている。
適切な材料をわざわざ遠くのホームセンターまで探しに行く元気もないので、手元の木の枝から切り出すことを考えた。いい具合に乾燥したものもちょっとあるし、生木で試してもいい。どうしてもまっすぐではないし太さが不均一だけど、原点は「何で叩いても一緒」である。
そして削り出し。最初は名刀「肥後守」で頑張っていたけど、鉋を使うと作業効率が100倍になることがわかった。さらに相手が丸棒だったらもっときれいに作れるんだろうな。
とりあえず荒削りながら4本用意して、中でも具合のいいものを選んでグリップを付けようと思っている。その前に、自分では叩かないので「しなり」の感覚がよくわからないし、小学生に叩いてもらわないと試せないんだけど「こんなんいらん」って言う。それで今のところただの武器になってる。