COCCOLITH EARTH WATCH REPORT

限りある地球に住む一地球市民として、微力ながら持続可能な世界実現に向けて情報や意見の発信を試みています。

海に進む深刻なプラスチック汚染と海の環境保護運動に貢献したファルコ氏

2013-01-06 21:39:14 | Weblog

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 1月第二週のBS世界ドキュメンタリー(火~金曜日、24時間表記00:00-00:50、BS1で放送)では、<シリーズ 海と魚と人間と>と題して4番組が放送されます。前半の火、水曜日には、食品としての海の魚と消費者としての人間の関わりが描かれます。ここでは木、金曜日に放送の、変わりつつある海の環境への問題意識を喚起する番組の概要を、番組HPの情報を参考に紹介したいと思います。

1月10日(木)「海の怪物 プラスチック」。
 プラスチックは人々の生活の隅々まで入り込み、欠かせない素材になっています。ところが、そのプラスチックが毎年600万トンも世界の海に流れ込み、複雑な海流に乗って世界の数箇所の海域に溜まっているというのです。その一つのハワイ海岸には、アメリカ西海岸やアジア諸国から流れ着いたプラスチックゴミで埋め尽くされ、ジャンクビーチと呼ばれるようになってしまいました。また、南米チリでは、プラスチックに付着して漂着した別の海域の海草がはびこって、養殖場を脅かしています。自然界で分解されにくいプラスチックの細かい破片が魚に食べられ、食物連鎖を介して人間の口に入る事態も起こるのではないかと憂慮されています。プラスチックの害をくい止めることはもはや不可能なのか?番組では海洋学者による最新の研究を紹介し、深刻な海の汚染をさまざまな角度から分析・解明して行きます。原題:Plastic: The Real Sea Monster。制作:Werwiewas Medien Producktion (ドイツ 2012年)

1月11日(金)「海に魅せられた男~アルベール・ファルコの生涯~」。
 アルベール・ファルコは、海洋学者ジャック・クストーの右腕として活躍した冒険家で、もり突き漁師から一転、ダイバーのパイオニアとして数々のミッションに挑み、世界初の水中カメラマンとして活躍しました。1970年代、ファルコは海の変化に気付きはじめ、大衆消費社会の拡大と同時に海の環境破壊が進むのを目の当たりにしました。ファルコはクストーのチームから引退後も、マルセイユ港の近くの電気も水道もない海岸沿いの小屋で暮らし、海の環境保護運動に貢献してきました。番組では海の魅力に取り憑かれ、海に生涯を捧げたファルコ氏のインタビューや生き様を通して、海の神秘を解明しようとしてきた人間の歴史を振り返ります。ファルコ氏は、このドキュメンタリー番組の完成後まもなく、84歳で他界しました。原題:Albert Falcon,The Ocean Whisperer 。制作:Lato Sensu Productions (フランス 2012年)

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