風のいろは 何いろ?

緑を渡る時、空を吹き巡る時、風は何色なのだろう?
風には色はないけれど、私には………。

<font size=2>空も緑も見えない部屋・・・

2003-06-05 | 日記(旧サイト~移行分:未分類)
 この…自分の部屋が、ほんとは嫌いです。部屋の窓(掃きだし窓)から見えるのは、一間ほど離れた所に建てた車庫の、アイボリー色の壁。この建物は半地下にしてあり、二階建て。二階が物置風に使用している部屋で、一階が車庫です。半地下仕様なので、私の部屋の窓からは一階部分の小さな屋根さえ視界に。一時車庫を建て替える期間だけは、西日が強かったけれど、空も緑も見えてhappyだったんですがね~。
 そう言えば、二十歳の頃、私には期待される長女らしく、最もいい部屋が与えられていました。8畳。一畳分の押入れと一畳分の床の間と一間の書院窓つき。二十歳のお祝いの時、着物の代わりに、立派な書棚と洋服ダンスを買ってもらいましたが、その書棚を据えて、念願の世界文学全集を購入して百科事典も収めて。大きなステレオもありました。
 なぜこの部屋から隣の薄暗い部屋に追いやられたのか? ^^;
 実はこの頃、「自分は死んだら絶対地獄に行くに違いない」と思っていたのです。何でもいいから、宗教にすがりたかった。(もしオームに出会っていたら、麻原を尊師と仰いでいたかも?) たまたま役所・税務課でバイトをしていたのですが、そこで出会った女の子が創価学会に入っていました。「魂」の話で意気投合したため、そう話してくれたのでしょう。
 私の両親は、正義感が強く差別意識も低い人たちだったので、考え方や主義主張の違う人たちへの批判などを、娘たちに話してはいませんでした。女の子と学会の方たちに会いに行く事を言い、強く反対されて、二人が創価学会が嫌いだと言うことを初めて知りました。学会に限らず、宗教は嫌いだそうです。父は亡くなりましたので、父の気持ちを詳しくは知りませんが、母が言うには、「さまざまな宗教団体に入っている人たち、言うことはとっても良い、でもしてることと言ったら…」という矛盾で嫌いなのだそうです。(母はなかなか聡明な人なんですよ。がさつではありますが。)
 私が高校受験という一大事の時のこと。心臓病で倒れ何ヶ月か母が入院しました。留守を守る父の所へ、地域の学会員の方が、「入会しないと病人が死んでしまうぞ」と脅しによる勧誘に来たのだそうです。それで両親は学会を最も忌み嫌っていました。なのに娘が、愛娘が、そこに入信しようとしている…。母にとっては晴天の霹靂だったことでしょう。私が拾いに来てくれた車に乗って出かけた後、母はおいおい泣いていたそうです。妹に聞きました。
 例によって、困った時の占い師に占ってもらい、「家の跡を継ぐ者をこの方角のこの部屋に住まわせてはいけない。反抗する」と言われたそうです。で急遽、今の部屋へ…。神棚を祭っていても父が亡くなって仏壇があっても、うちの一番の判断のよりどころは、こういった宣保愛子さん風占い師なのです…。

 何だか本題から大きくそれてしまいました…。
 この部屋を、何とか明るい居心地のいい部屋にしたいと、あの手この手で試行錯誤。何と言っても最大に効果を発揮しているのは、一畳ほどの大きさの鏡です。これを、掃きだし窓と直角の位置に立てかけ、外の風景が視界に入るようにしています。おかげで小さな空を見ることができます。

 嫌だ嫌だと思っている仕事。娘たちも大きくなり、そんなに稼がなくても生きていけるので、パートを探そうかとも思案中。今、この文を書いていて、家を建て直す資金を貯めるのもいいかも、と思ってきました。あんまり先々の用意をするのは嫌いな方でしたが、気詰まりする部屋に住んでいるより、気持ちいい毎日が暮らせる空と緑の見える部屋だらけの小さな家を建ててみるのもいいのでは、と思うようになりました。(たった今! ^^;)

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