先日、家内が知人達と旅行に行きました。
「過ぎたるはおよばざるが如し」という言葉が頭をよぎりましたがこの場合は使い方としては間違いのようです。
その時に撮影した写真をまとめて印刷したものを渡したいと言い出しました。
四苦八苦しながら自分でレイアウトして印刷する段階になりました。
普通紙に試し刷りしてみると色が変になりました。
一部のインクが切れているようでした。
今、使っているプリンターはCanonのインクジェット複合機TS-7330です。
2年前に買い換えました。
インクはBCI-380/381の5色です。
普通の容量の5色セットで純正品は5,000~6,000円します。
互換インクは4,000円前後です。
互換インクは安いのですがノズルの目詰まりを起こす物があり評判が良くありません。
私はランニングコストを抑えるため、前に使っていたMG6330の時から詰め替えインクを使っています。
エレコム製が評判が良く、実際に使ってみて色合いは純正品と遜色なく、目詰まりなどの問題は起きていません。
価格はBCI-380/381の5色セットで4回使用できて2,000円強です。
手間はかかりますが純正品の1/10程度のランニングコストです。
MG6330用のインク、BCI-350/351まではインクに取り付けられているチップを初期化するリセッターがありました。
ところがその後のインク用のリセッターは出ていません。
チップはEEPROM(電気的に書き換え可能な不揮発性メモリー)だと思います。
SDカードやUSBメモリーの極小規模の物と言えばわかるでしょうか。
暗号化されたのか、インク残量の情報を書き込まなくなったのか、とにかくやり方が変わったようです。
詰め替えたインクを取り付けると「装着したことのあるインクです」と本体の画面に表示されたことからインクカートリッジに番号を割り当てているようです。
インクのリセットができないとインクを詰めてもインク残量ゼロでエラーになつて印刷できません。
しかし、互換インクや詰め替えインクの利用者が多いことをCanonも意識しているようでプリンター本体側でインク残量を無視して印刷できるようになっています。
互換インクや詰め替えインクのメーカーの説明書やホームページにその方法があります。
インク残量がわからないので年賀ハガキや写真用光沢紙などの高い用紙を使う際にはインクを補充して満タンの状態にする事でインク切れによる用紙のムダを避けるようにしています。
今回も写真用光沢紙に印刷するのでインクの補充をしました。
久しぶりの補充でどうせなら出来る限り入れてしまおうと考えたのが間違いでした。
手が汚れる事が多いので使い捨てのポリエチレン手袋を二重にして補充を完了させた所まではよかったのですが...。
本体に取り付けようと底面のキャップを外した途端、インクが漏れて来てしまいました。
インクの入れ過ぎです。
手袋は外してしまっていたのでインクが手についてしまいました。
手袋をしてもインクが広がるだけなのでそのまま交換を続けました。
「過ぎたるはおよばざるが如し」という言葉が頭をよぎりましたがこの場合は使い方としては間違いのようです。
やり過ぎは至らないのと同じぐらい悪いという意味だそうです。
今回の場合、やり過ぎの方が至らないより結果が悪いので徳川家康の「及ばざるは過(すぎ)たるよりまされり」の方が合っています。
準備万端で作業したはずがやり過ぎで失敗してしまいました。
何はともあれ無事印刷出来たので家内の機嫌を損ねることが無かったのが幸いでした。