ロートル技術屋の日記

2021年10月版 格安SIM 容量シェアSIM活用で通信費を節約する方法 容量別一覧 回線数別一覧

この記事は古い情報を基に書かれています。
OCNモバイルONEは2023年6月26日で新規受付を終了しています。

先日、OCN モバイル ONEの容量シェアSIMを活用して通信費を節約する方法を紹介しました。


この時の条件は音声通話ができる回線を2回線、1か月のパケット通信量が2回線合わせて2GByte前後、1回線は電話かけ放題にする、格安SIM会社の中では通信速度が速いといわれているところを選ぶ、という内容でした。

電話かけ放題を利用しない場合や通信速度を気にしない場合には条件が変わってきますので通信量に応じた格安SIM会社の料金比較をしてみました。
通信量が1GByte未満であれば楽天モバイルのRakuten UN-Limit Ⅵが「0円」でアプリを使えば電話もかけ放題で使えます。
しかし、基地局の設置を進めている段階で通信環境に不安があるので除外しています。
「0円」で使えるサービスとして過去にSo-netの「0Sim」というものがありました。
Rakuten UN-Limit Ⅵと同様に500 MByteまでは0円でそれを超えると通信容量によって料金が上がっていくという仕組みでした。
デジモノステーションという雑誌にSimが付録としてついていて私も利用していましたが、予備回線として500 MByteを超えない範囲で使用する利用者が多く、昨年8月にサービス終了になりました。
お金を取らないサービスは広告収入があるというような形でなければ成り立たつはずがありません。
この先どうなるのかわかりませんが、使わなければ料金が発生しませんので予備の回線としてRakuten UN-Limit Ⅵを契約するのは良いと思います。

前置きが長くなってしまいました。
格安SIMの比較サイトは多数あるのですが、格安SIM会社の特徴などの説明が多く、決して見やすくはないので単純に料金比較だけしています。
格安SIM会社の特徴などは詳しく解説されているサイトで確認してください。
通信速度に関しても比較しているサイトが多数あります。
環境によって各社の通信速度が違ってきますのでどれを信じれば良いのかわからなくなってしまいます。
そんな中、利用者の情報を集めて平均的な速度を分析しているところがありました。
「みんなのネット速度回線速度」というところで色々な通信回線の速度比較データがあります。
格安SIMの速度は下記で確認できますので参考にしてください。


1.通信容量別比較
1.1.1Gプラン メールや電話ができる回線を多く安く維持したい方向け

画像を原寸で張り付けたのですが、PCでは縮小された表示になってしまっています。(スマホでは別画面で拡大したものが見られます)
PCで閲覧されている方は「Ctrl」キーを押しながら「+」キーを押すか設定のズームで拡大すると見やすくなります。

1Gで容量シェアSIMが追加できるのはOCN モバイル ONEだけです。
1Gを分け合うということは動画や画像の多いWeb閲覧をするとすぐに容量不足になりそうです。
メールや電話ができる回線を複数、安く維持したい方向けです。
例えば田舎にいる高齢の両親や祖父母に携帯電話かスマホを持ってもらうというような場合が考えられます。
回線数が増えるとTikiTikiの4Gプランの方が安くなり、5回線を2,497円で維持できますので1回線当たり500円弱になります。
4GもあればWebの閲覧などもそこそこ使えそうに思います。
ただ、通信速度に関しては情報が少ないので何とも言えません。
メール、電話用途で2~3回線ならOCN モバイル ONE、4回線以上ならTikiTikiの4Gプランが良いと思います。
ただし、TikiTikiは容量シェアSIM追加に必要な初期費用が2,500円と高いことに注意が必要です。

1.2.3Gプラン 外出先での通信が少ない2回線程度
色分けはピンクが最安、黄色が2番目、水色が3番目の料金を表しています。
イオンモバイルとTikiTikiは3Gプランが無いので4Gプランで比較しています。
イオンモバイルは10月に値下げが予定されていますので今月までの料金と10月からの料金を記載しました。
イオンモバイルで今月契約した場合、10月になると自動的に値引きされた料金に切り替わるそうです。
2回線であればOCN モバイル ONEが、3回線以上になるとイオンモバイルの10月以降のプランが最安となります。
ただ、OCN モバイル ONE以外については容量シェアSIM追加の初期費用が高いのでこれも考慮に入れる必要があります。
例えば、3回線で運用する場合、イオンモバイル(10月以降)とOCN モバイル ONEの料金差は176円です。
容量シェアSIMを2枚追加するための初期費用の差額は3,300×2-433×2=5,734円です。
初期費用分を含めてイオンモバイルの方が安くなるのは運用を始めて2年9か月後になります。
これを含めて判断する必要があります。
TikiTikiはイオンモバイルよりも初期費用が少なくて済みますが通信速度に不安がある点がマイナスでしょうか。

1.3.6Gプラン 通信容量多めの2回線または3回線で利用

exciteモバイルには6Gのプランが無いので12Gのプランで掲載してあります。
6Gプランも3Gと同様に2回線であればOCN モバイル ONEが、3回線以上になるとイオンモバイルの10月以降のプランが最安となります。
初期費用を含めて3回線で比較すると1年8か月まではOCN モバイル ONEが、それ以降はイオンモバイルが安くなります
4回線では2年6か月、5回線では3年4か月が境目になります。
最下段にイオンモバイルの60歳以上を対象にした「やさしいシェアプラン」を入れてあります。
こちらはさらに安いのですが、通信速度が500kbpsに制限されていますので注意が必要です。
動画を見ることが無ければこちらも選択肢に入ると思います。
exciteモバイルは通信容量が2倍の12Gで申し込み時に容量シェアSIMを同時に申し込めばOCN モバイル ONEと同じ初期費用で済みますので通信速度に問題が無ければ良い選択になるかもしれません。

1.4.10Gプラン 2回線なら余裕、3回線以上でも不安が無い通信容量
Biglobeとexciteモバイルには10Gプランが無いので12Gプランで掲載してあります。
2回線ではexciteモバイルが、3回線ではTikiTikiが、4回線と5回線はイオンモバイルが最安です。
初期費用を含めて計算すると2回線の場合は申し込み時に容量シェアSIMを同時に申し込めばexciteモバイルが最安です、
exciteモバイルで申し込み時に容量シェアSIMを同時に申し込むという前提にすると3回線の場合は3年2か月まで、4回線の場合は2年10か月まで、5回線の場合は1年4か月までexciteモバイルの方が安いことになります。
後から容量シェアSIMを追加する場合はOCN モバイル ONEが有利になります。

2.回線数別比較
ここからは必要な回線数で比較してみます。
料金が安く回線速度が速いとされているauのサブブランド「UQモバイル」とソフトバンクのサブブランド「ワイモバイル」の最も安い料金プランを比較対象に入れました。
表の枠の関係で「ワイモバイル」を「Yモバイル」と表記しています。
両社とも新規契約の場合、増量キャンペーンで1年間5Gbyte使用可能です。
1年後にはなくなるので基本の3GByteで表記しています。
注意点はUQモバイル、ワイモバイルともに回線間の容量を融通することができないことです。
例えば1回線目は1GByteしか使っていないとしても2回線目が3GByteを超えてしまうと追加料金を支払って容量追加するか月が替わるまで速度制限のかかった低速通信で我慢しなければなりません。
6GByteの他社容量シェアプランで2回線運用であれば合計4GByte強ですので速度制限なし、追加料金なしでそのまま使える点が有利です。
回線数ごとに表を作成しましたので紹介します。

2.1.2回線の場合

OCN モバイル ONEの3Gコースが最安です。
6GになるとUQモバイル、ワイモバイルの光回線契約による割引適用と大差なくなります。
しかし、2回線の通信容量にアンバランスがあると冒頭の説明の通り、OCN モバイル ONEやイオンモバイルの6Gコースの方が有利になる場合があります。

2.2.3回線の場合

イオンモバイルの4Gシェアプランが最安です。
UQモバイル、ワイモバイルの光回線契約による割引適用も比較的安くOCN モバイル ONEの10Gコースやイオンモバイルの12Gコースと大差ありません。

2.3.4回線の場合

こちらもイオンモバイルの4Gシェアプランが最安です。
ここまでくるとUQモバイル、ワイモバイルの光回線契約による割引適用はOCN モバイル ONEの10Gコースやイオンモバイルの12Gコースよりも高くなります。

2.4.5回線の場合

こちらもイオンモバイルの4Gシェアプランが最安です。
OCN モバイル ONEの初期費用の安さが際立っています。
UQモバイル、ワイモバイルの光回線契約による割引適用は料金が上がりOCN モバイル ONEの10Gコースやイオンモバイルの12Gコースの方が1,000~2,000円安くなります。
ただし、利用可能な通信容量はUQモバイル、ワイモバイルの方が多くなっています。

3.おすすめは
ここまで説明してきた通り、後から容量シェアSIMを追加しても初期費用が安いOCN モバイル ONEが通信容量、回線数によらずお勧めと思います。
なんといっても初期費用が少なくて済むことが一番です。
イオンモバイルなどの方が月額料金が安くなる場合もありますが、その差は小さく、初期費用分を含めると年単位で運用しないと利点がありません。
仮に通信速度が遅い等の不満が生じて他社に移行する際に、投資した初期費用が無駄になりません。
格安SIM各社の中にはMNP転入でキャッシュバックや端末の割引をしているところがありますので、うまくすればOCN モバイル ONEに投資した金額よりも多く回収できる可能性があります。
ただし、主回線をスマホセットで申し込んだ場合は短期に解約するとしばらくOCN モバイル ONEと契約できなくなる可能性がありますので注意が必要です。
(SIMのみ契約なら問題ないかもしれません。)

格安SIM各社の料金プランは毎月1回変更可能ですので月末近くに次月に繰り越しできる容量を確認して必要に応じてコース変更をするのが良いと思います。
例えばOCN モバイル ONEの場合3Gコースと6Gコース/10Gコースの料金差は330円/770円です。
1G容量追加は550円ですので容量不足になりそうなら1段階か2段階コースを上げた方が費用が掛かりませんし、仮に余っても翌月に繰り越せるので小容量のコースに戻せば無駄がありません。

OCN モバイルONEの申し込みはこちらからどうぞ。



スマホセットのキャンペーンなども開催している場合があります。
お得な契約方法はこちらを参照してください。


3回線以上の場合は月額料金的にはイオンモバイルがお勧めです。
初期費用を含めてよく考える必要があります。

ほとんど通話とメールのみで回線数が多く必要で長期運用する場合は1.1.1Gプランで説明した通りTikiTikiの4Gプランがおすすめです。

最後に
この記事を参考にしていただいて通信料金を節約していただければ幸いです。

尚、格安SIM各社のホームページの情報を元にまとめておりますが間違いがあるかもしれません。
検討される場合は御自身で各社ホームページをご確認いただいて判断してください。
紹介した内容を鵜呑みにされて金額やサービスが違っていた等の場合でも当方では一切の責任は負えません。
自己責任でお願いします。



ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「スマホ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事