動物の中で笑うのは人間だけ
という話を聞いたことがあります。
犬や猫でも笑うよ、という人もいるので
真偽の程はわかりませんが、
怒る、怒り
というのは多くの動物に見られる感情です。
そもそも何のために怒るのかというと、
自分を守るためなんです。
命を守るために人間以外にも
多くの動物の本能の中に組み込まれたものなんですね。
犬や猫、そのほかの獣でも
外敵から攻撃を受けたとき
牙をむき背中の毛を立てて必死になって怒りますが
これは自分の命を守るためです。
なのに怒りの感情が湧いたとき
この気持ちをわかってもらえるだろうか
怒ることはいけない事だ
怒ったら周りになんと思われるか
そんな事を考えるのは人間だけ。
自分を大事にすることの一つに
真っ当に「怒る」ということがあります。
自己肯定感が低い人ほど「怒ってはいけない」と思って怒りを抑え込みがちです。
人から侮辱されたり、軽んじられた時にきちんと怒りを受け止めて怒ることは
自分の尊厳を守ることであり、自分を大事にすることです。
自分を大事にする前に人目を気にしていたら
周囲もあなたを大事にしない。
ちゃんと怒ることができないと、
人はその人を軽んじるのです。
何をしてもいいと思われてしまう可能性もあります。
ところが、ちゃんと怒ることができない人は、
自分が怒ることによって人から何と思われるか、
とか
自分の怒っている理由が分かってもらえるだろうか
いうことを気にしてしまうんですね。
それはすなわち
自分の怒りの感情よりも
自分がどう見られるかを大事にしているということです。
他人の目を気にしながら怒りを表現する人は、
周りから、あなたが本気で怒ってるとは思われないため
同じ被害を何度も繰り返し受けるハメになります。
例えば誰かに何かをされて腹が立ったとき、
自分の尊厳のために本気で怒る人に対しては
その勢いに圧倒されて
傷つけた人は一瞬ひるむものです。
相手がサイコパスでない限り
本当に怒っているということがわかるので
次回からあなたを軽んじないようになる場合が多いです。
怒りを露わに表現することは悪いこととは限りません。
ときに理不尽なことから自分を守ることにとても有効です。
怒ることができない人は
だれかの目を気にすることよりも
勇気を持って、自分のために怒ってあげるということに
思いを巡らせてみませんか。
怒りだって大切なあなたの一部なんですから。