coya

すっかり育児ブログ
猫と犬もおるよ

猫社会

2009-09-20 16:19:19 | 昔話

猫の動きの、

なにがカワイイかというと

ジャレてる流れの中で毛づくろいをしだしたりするところだ。


動画、画像悪くてゴメンクサイ。

ケータイムービーなもんで。


猫社会ではなんせ先輩がエライ。


うちの実家には猫が2匹いた。

ニャーの1年後くらいにミーがやってきた。


ニャーは生後2ヶ月くらいで飼い猫になったため、

大きいケガもなく、寄生虫もなく、

苦労知らずの猫なのに対して、


ミーは(推定)生後半年の間で、

数々の苦労を背負って我が家にやってきた。


当然、ミーの方が経験は豊富だ。

しかし、猫社会での権力はニャーにある。


ニャーはニャー様だった。


ミーは『ええ場所』を見つけても、

すぐにニャーにとられる。


だけどそれはしょうがなかったのだ。

ニャー様だからだ。


ニャーとミーは非常に仲が悪かった。

互いに近寄ることがなかった。


目が合えば「シャーッ!!」と言っていた。

もちろん、ニャーが、だ。

ミーは無言で去る。


取っ組み合いのケンカはしなかった。

ミーが勝ってしまうからだろう。


そんな2匹の珍しい2ショット写真が出てきた。

この2匹の性格を知る私から見るととても違和感だらけの写真だ。





左で寝そべっているのがニャーで、

右で座っているのがミーだ。


ミーが『上』になっているのがわかるだろうか。

そして、今にも「叩いたろか」と手を出しそうなミー。


完全に不利な体制のニャーは、

気にしないそぶりを見せながら、

かなり緊張しているのが、微妙に毛が逆立った尻尾でわかる。




……

………


この後、どうなったんやろうねー。




古典

2009-09-10 16:31:09 | 昔話

古典の授業でな、

漢字の意味みたいなんを習うんがあったんよ。

高校生んときな。


例えば、

『細』ってゆう漢字は、

『つまらない』って意味もあるんだ、

とか。


私はさ、そんな授業を受けても、

へぇ、そうなんやぁ…

って思うだけやのに、

アイツは違うの。


Nヵ。


Nヵさんはさ、

私の名前の一字一字の意味をつなげて、

ひとつの文章にして、

「アナタの名前にはこんな意味が含まれていたのね」

やって。


うん、Nヵ。

ふつうに授業を受けようね。



ふと、思い出した。





伴侶

2009-07-20 14:42:54 | 昔話
昨日、雑誌をペラリペラリと見てたらな、

ムアツネオってゆう枕が載っとってん。


で、ふと思い出した。

ム○アツオ。


彼は私の高校2年のときの担任。


ある授業中、いきなり、

『嫁』

という字について語りだした。


いや、語るというほどのことでもない、

ムネ○ツオの戯言だ。


「私は『嫁』という言葉が好きではない。『おんなへん』に『家』と書くこの漢字は、嫁=家にいる女な意味を含んでいるように思えて好きではない。
なので私は奥さんのことは決して『嫁』とは呼ばない」







どないでもええわ。



私の身近な人、ピ○コも、

「私、『女房』より『家内』って言われたい」

って言っていたのを覚えている。

ピロ○は自分の父親が母親のことを、

『家内』

って言ってるのを聞いていいなぁと思っていたらしい。


え?私?

そうやなぁ、私はなぁ、



『うっとこの』

って言われたい。


わかる?

この適当な感じがいい。


ほら、私、

オマエとか、

アンタとか、

アイツとか、

コイツとか言われんの、好きやん?



どないでもええな。



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カラスのエンドウ

2009-06-04 15:03:09 | 昔話
カラスノエンドウという植物をご存知かしら?

私は花そっちのけで、

ピーピー豆って呼んでてんけどな。


小さい頃、よくピーピー豆で笛作って遊んでてさ。

花が咲いた後、えんどう豆みたいなんができんねんけど、

そいつの種になるはずの部分をごっそり落として、

チョイと先をちぎったら、笛になんねん。



プゥプゥゆうねん。

でもピーピー豆って呼んであげてね。


ここんとこ、よく見かけんのよ。

ええ感じに膨らんだピーピー豆。


で、つい笛作ってもてん。


吹かれへんもんやねんな。

作り方あってるはずやのに、

なんか吹くコツがあるんかな。


小さい頃もなかなか吹かれへん子おってな。

そんときはなんで吹かれのかなぁって思っとった。

あんまり膨らんでない豆は音を出すん難しいねんけど、

私はけっこう得意やってん。


それやのに…


なんで大人になったら吹かれへんのや?


2つ3つ作ってみたけど、やっぱり吹かれへんの。

ガッカリしてあきらめてん。


数日後。

ハーフのような顔立ちの美人の姉さんと公園で遊んでたらさ、

その姉さん、ピーピー豆見っけて、

「わぁ!懐かしい!」

ゆうて、ピーピー豆をプゥプゥ吹いてんの!


いとも簡単に。


姉さんっ!


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のぶおという男

2009-03-17 17:06:31 | 昔話
のぶおという男。

高校の友人だ。

前にも書いたが、まぁ、気持ち悪い男。


のぶおんちは貧乏で、兄弟が多いらしい。

のぶおはとても家族が大好きな男


のぶおはいつもロン毛だった。

ナルシストのぶおは自分をキムタクみたいだと思い込んでいた。


そんなのぶおが、一度、髪を短く切ってきたことがあった。

「おしゃれなカフェって若いカップルを窓際に座らせるやん?」

「僕、美容院に行くと、必ず窓際に案内されるんだぁ」

「この髪型?『タッキーみたいにしてください』って言ったんだぁ」

「そのまんまタッキーだよね」

どうだろう、このナルシストっぷり。


私と友人は、頭の大きいのぶおのロン毛があまりにも滑稽で、

できるだけ頭を小さく見せてあげたい精神から、

「いいやん!のぶお!めっちゃ似合っとるわ!これからその髪型にしぃ!」

とべた褒めした。


のぶおはまんざらでもない顔で、

「どんな髪型でも似あっちゃうんだぁ」

とほざいていた。


が、その数ヵ月後、のぶおはまた、ロン毛に戻っていた。


のぶおのロン毛はキムタクを目指していた訳ではなく、

ただ、お金が無かったのだ。


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ニャーがいた冬

2009-03-14 10:32:11 | 昔話
ふつうの猫なら水の器から直接ペロペロと舐めながら飲むのだが、

ニャーは違っていた。

手で水をすくい、飲む。


その要領で、ニャーは熱帯魚の水槽や浴槽の水をよく飲んだ。


水槽の上はモーターや照明が付いているのであったかい。

浴槽のフタの上もあったかい。

ニャーのお気に入りの場所だった。

バランスを崩し、水槽や浴槽にダイブすることもしばしばあった。


そんなある日。

ニャーはいつも通り、浴槽のフタの上で寝ていた。

浴槽は半分だけフタがしてあった。

喉が渇いたのだろう、浴槽に手を伸ばし、飲んだ。


(おや?)

ニャーはいつもと違う湯の味に気付いた。


(そういえばいつもとニオイもちゃうなぁ)

(なんやしらんけど、めっちゃおいしいやーん)

ニャーは飲んだ。


(おいしい!おいしい!こんなおいしい水飲んだことない!ジュースや、ジュース!)

飲み続けた。


数日後。


(あれ…調子悪いなぁ…お腹痛ぁい)

そんなニャーにエサを与えると、

(おいしいおいしい!)

.....ボリボリボリボリ

(おいしいわぁ♪)


ゲェ~

(あーぁ、ゲェ~してもた…)


なにを与えても嘔吐した。


それを見た飼い主はニャーを病院に連れていった。

獣医「血液検査の結果、肝臓の数値が異常ですね」

獣医「なにか、薬品を飲んだとかありませんか?殺虫剤とか入浴剤とか…」


飼い主「…あ」

ニャー(…あ)





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寓話

2009-02-25 14:05:22 | 昔話
あるところに、ミーという猫がいました。

ミーには家がありません。


いわゆる、野良猫です。

「あーぁ、そろそろ野良卒業しよっかなぁ…」


ミーはとてもお腹が空いていました。

お腹がすいてしょうがないのに、何を食べても下痢をしてしまいます。

「くそぅ、なんや最近お腹の調子悪いなぁ」


そんなある日、突然の大雨。

ミーは困り果ててしまいました。

「えらいこっちゃ!
 お腹すいとんのに、こんな雨じゃ鳥もおらんわ。
 ゴミの日もまだまだやしなぁ
 よし、今日が野良の卒業記念日や。
 誰か通らんかなぁ…」


そこに類稀なる美人双子(小学校低学年)がやってきました。

「チャーンス!子供発見!
 こんなにかわいい子供に
 『猫、飼いたい…』
 って言われたら親も反対でけへんやろ
 こいつらに決定や」


類稀なる美人双子はずぶ濡れのミーを見つけました。

双子①「猫や。拾って帰ろう」

双子②「あかん、うちにはニャーがおるやん」

双子①「こんな雨やし」

双子②「絶対『捨ててこい』言われるで」

双子①「そうかぁ…」


ミーはあきらめません。

歩き出した双子の後を追いかけます。

「なんやねん、あいつら。
 かわいないわぁ…
 お猫様やぞ。
 絶対家つきとめたんねん。
 ウンコしたんねん」


双子はミーがついてきていることに気付いていました。

でも家に入れるわけにはいきません。

双子①「ごめんなぁ、入れてあげられへんねん…」

双子②「やめとき、情がうつるで」


ミーは庭にまわりました。

すり硝子の向こうはリビング。

そこから双子とその母親の話声が聞こえます。


「しめしめ、悲壮感たっぷりに泣いたろ」


ミーはすり硝子に顔がくっつくくらい近づき、泣き続けました。

雨はどんどん激しくなってきました。

雷もなりだしました。


ミーは泣き続けます。

「ほら、早よ家入れんかい、グズグズすんなー」


双子①「入れたろうよ、すごい雨やで」

母親「あかん!」

双子①「今日だけでもさぁ」

母親「あかん!」

双子①「めっちゃ濡れとんねんで」

母親「どれどれ…いやん♪めっちゃかわいいやん♪」

双子②「え?」

母親「お風呂入れたらな!」

双子②「え?」

母親「寒かったなぁ、体キレイキレイしたるからなぁ♪」

双子②「え?」


こうしてミーは双子の母親に気に入られ、飼い猫になりました。

「こいつ、メロメロやないか。
 ちょろいもんや。
 かわいがったろ。
 めっちゃゴロゴロゆうたろ」


翌日、病院に連れて行かれたミーの体から、

たくさんの寄生虫やらなんやらかんやらが発見されました。

「サナダムシか。
 どうりで下痢なわけや」


ミーはその後、

鳥を捕まえては母親に見せ、怒られ、

コウモリを捕まえては母親に見せ、怒られ、

野良猫と目が合えば、ケンカをし、

道路で遊んでは、車に轢かれ、

ヒモで繋がれては、塀から落ち、首吊りになり、

ウンコをしようとすれば、脱腸し…


ミーはとてもお金のかかる猫でした。


数々の思い出を家族に残し、

数年前、星になりました。






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Again

2009-02-25 11:40:57 | 昔話
私が生まれたときの話でもしようか。

まぁ、私は覚えてないねんけど。


みんな知ってるとは思うけど、

私、類稀なる美人双子なんよな。


でも生まれる前はみんな知らんかってん。


オカンはさ、出産3回目やから、

「おや?こいつは少し様子がおかしいぞ?もしかしたら双子ちゃうか?」

って思ってたらしい。


でも産婦人科の先生は、

「いいや、1人やね」って。


で、出産のときよ。


1人ポーンと出て「オンギャー」って。

その奥からもう1人「オンギャー」って。


インド人もビックリなワケ。


産婦人科医もバツが悪ぃったらないよね。

でもまぁ、めでてぇことにはかわりないし、まぁいいかって。


でや。

オトンよ。


オトンは仕事で出産に立ち会われへんかってんな。

職場にばあちゃんから電話あって、

「赤ちゃん生まれたよ」って。


で、その数分後、じいちゃんから電話あって、

「赤ちゃん生まれたよ」って。


オトンからしたら、

「はいはい、聞きましたよ」

って思ったんちゃうかな。


まさか双子やったとはねー。






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Japan Blog Award 2009

幼い記憶

2009-02-19 15:10:00 | 昔話
私が物心ついたときには父はコンビニを経営していた。


コンビニを経営していると24時間7日間気が抜けない。

いつ呼び出されるかわからない。

休みはない。


私が父を見るのは機嫌の悪い寝起きと、

学校が休みの日だけ。


当時の私からみた父の印象は、

とてもいいとはいえない。


話すと長い、とか。

冗談が通じない、とか。

夜はコーヒー、昼はジン、とか。

大地を這うようなイビキと歯軋り、とか。


ふつうの父娘とは少し違っていた。


一緒にごはんを食べることはない。

一緒に出かけることもない。

テレビの取り合いをすることもない。

小言を言われることもない。


それがうちの『ふつう』だった。


そんな生活が十数年続いた。





7年前。

父が動いた。


「リサイクルショップしよか」


こうなったら話は早い。

コンビニを閉め、リサイクルショップをオープン。


父の生活時間が昼間に変わり、

私もリサイクルショップで一緒に働くことになった。


小さい頃、ほとんど話をすることのなかった父と、

毎日のように会い、話し、だんだん父がはっきり見えてきた。


この人、変だ。







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Japan Blog Award 2009

ポキッとな

2009-01-15 14:21:56 | 昔話
折れてもた。

こうなりゃただのナット。


  ところで。


ゼーゼマンって知ってる?

アルプスの少女ハイジに出てくる、

クララのお父さん。

めっちゃお金持ちやねん。

ゼーゼマン。

めっちゃいい人そうよな。

クララのお父さんやもん、いい人やろな。


私の双子の姉はさ、

小児喘息やってんけどな、

喘息の発作がでたとき、

オカンに、

「あ、またゼーゼマンになっとる」

って言われとってん。


当時、ハイジの存在は知ってたものの、

あの物語はクララが立って、ハイジが大喜びするだけの物語やと思ってた私は、

もちろん、お金持ちのゼーゼマンのことなんか知らんかったワケ。


『ゼーゼマン』っちゅうのは、

『たっち』とか、

『おっちんとん』とか、

そうゆう類の、幼稚用語やと思とってん。


ちゃうやん、

クララのオトンやん。