最近、猫たちと遊んでないなぁ…
今は昔。
まだキャシーと一緒に住んでいた頃。
バイトから帰宅した半泣きのキャシーの手に子猫。
「猫がゴミ捨て場にほかされとった」と。
「ダンボールに入れてガムテープで止めて」と。
「目が開かへんからかな?」と。
風邪か結膜炎かで、両目がふさがった子猫を抱えていた。
私は心を鬼にして言った。
「キャシー、うちでは飼われへんで」
「うちらは今ほとんど家におられへんねんから」
このまま置いとったら死んでまう。
すぐ里親探すから、目が治るまで世話させてくれ。
キャシーは里親を探すのと同時に目の治療を始めた。
なんとか目を開けることができるようになった子猫は、
それはそれはとても元気な猫で…。
夜中走り回る走り回る…
でも、もちろん、
当時の私たちに猫の相手をする時間はなく、
そのまま飼いつづけることはできなかった。
キャシーは親友の西ゴンに相談。
すると西ゴンが、
「西ゴンのおばちゃん、猫好きやでー」
「いっぱい飼っとるから増えても大丈夫やでー」
と、なんとも適当な解決策を提案。
とりあえず目の治療が終わってから引き渡すことに。
西ゴンのおばちゃんに引き渡す当日、
キャシーはどうしてもそこについていくことができず、
代理で私が西ゴンに同行。
西ゴンのおばちゃんは西ゴンより適当に、
「まー!かわいい!」と。
目もちゃんと開いてないのに。
すると近所のおばさんも寄ってきて、
「あら、また猫ちゃん?かわいいわねぇ」と。
どうやらその地域はみんな猫をたくさん飼っているらしく、
パリパリの目の子猫をかわいいかわいいと連呼。
「あの、すみません、まだ目がこんな感じで、ちゃんと治りきってないんですけど…」
と、説明しようとすると、
「大丈夫大丈夫!!」
と笑顔で抱き上げてくれた。
「かわいくなるよ~」と。
ホッとするの寂しいのとが入り混じった気持ちのまま、
子猫とおばちゃんに別れを告げた。
数か月後、
西ゴンが写真を手に、
「おばちゃんから写真もろたでー」
まぁ!
こんなに大きくなって…
まぁ!
目ぇ、グリングリン!!
大事に育ててくれてるんやぁ☆
と感動。
メメ「名前は何になったん?」
西ゴン「レオくんやって」
…
……
………
メスや!
そんな架け橋になってくれた適当な西ゴンが、
来月、結婚します。
おめでとう、西ゴン。