コンプレックス

私は昔から年上の友人が多く、

いろんなアドバイスをもらっていた。


10代後半から20代前半にかけて、

ずんぐりむっくりな自分の体型に、

鼻クソほどのコンプレックスを感じていた頃、


「30歳すぎたら嫌でも痩せるから、

今の丸い自分をかわいいと思いなさい」


と、20歳ほど年上の友人に言われ、

馬鹿の一つ覚えのように、

体型のことを言われれば、

「丸くてかわいいやろぉー」

と言いまくっていた。


そして、

「かわいいかわいい」

と、自分に言い聞かせてきたずんぐりむっくりな体型を、

30歳を過ぎても、維持していた。


小太り。


私はこれまでにない恐怖を覚え、

去年の夏前からランニングを始めた。


体重は落ちないものの、

引き締まりすぎた身体を手に入れた。


そして迎えた真冬。

流行るインフルエンザ。


念のため、ランニングを控えていると、

夢のような幸せな晩餐が待っていた。


餃子。

うまい。

餃子がうまい。


ランニングの日は、

横っ腹が痛くなるのを恐れ、

満腹になるまで食事をすることを避けていた。


が、ランニングは休み。

いくらでも食べられる。


うまい餃子をたらふく食べた。

三夜連続で。


うまい。

餃子がうますぎる。


ポテトチップスも食べた。

チョコレートも病気のように食べた。


そして、

私の身体は、

丸みをおびてきた。


なんや、太るんえらい簡単やないか。

嫌でも痩せる？

じょーだんじゃない。


やっぱり私は太る体質やったわ。

こりゃ、アカン。

「ランニングしばらく中止」

ってゆうたけど、撤回しよう。

寒いけど友人にも付き合ってもらおう。


私は小太りの中年になりたくない。

キレイなお姉さんになりたいの。


気合いを入れ直さねば！


辛く楽しいランニングが始まります。

かじりむし

テーブルの上でくつろぐ桃子。






こうなる。




なぜうちの女子は、

私の髪を噛じるのか・・・