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すっかり育児ブログ
猫と犬もおるよ

私のお父さん

2015-06-22 00:52:00 | 日記
父の日でしたね。


私のお父さんは…

私の…お父さんは…


どこで何やっとんやろか。


父はとにかく変わった人。


満州で生まれ、

命からがら家族で海を渡り、

小さかった妹を肺炎で亡くし、

なんとかかんとか大人になった。


絵描きさんを目指し上京。

東京で新聞配達をしながら、

絵の勉強をし、挫折。

地元に戻って就職。


サラリーマン時代は1年間の内、

365日、いや、もう、400日、

仕事を辞めたかったらしい。


今から31年前、脱サラをし、

コンビニエンスストアLAWSONを始める。


当時コンビニは珍しく、

24時間酒とタバコが買える店として、

夜中でも行列ができていた。


13年前、コンビニを辞め、

リサイクルショップ「創庫生活館神戸西店」

を始める。


最初は本部の言う通りの店作りをしていたが、

だんだんと父の好きな「昭和」色に染まり、

店名を「昭和村」に改正。


そんな頃、

某有名芸術家が来店。


昭和村をみて、

「これがあなたの作品ですね」

と。


芸術にカタチはなく、

この店自体が父の作品だと言われ、

とっくに諦めていた芸術を認められて、

とても嬉しかったそう。


と、同時に目標を見失ったのか、

またなにやら言い出した。



「ボク、引退する」



義理の息子に会社を任せ、

引退宣言。



「ボク、フィリピンに行く」

とも。


宣言通り、フィリピンに行き、

いろいろと勉強をしている。


周りの人から、よく、

「お父さんは元気にしてる?」

「いつ帰ってくるの?」

「心配よね」

と言われるけど、

父のことは、私は何も知らない。


日本にいないことぐらいしか知らないし、

知らなくていいと思ってる。


父の日に、

プレゼントをしたり、

手紙を送ったり、

一緒にごはんを食べたり、

お酒を飲んだり。


父は私に、それを望まない。

無関心。

それが我が家の父親孝行かな、と。


父と同じ世代の人は、

「これが最後の仕事かな?」

ってゆうたりしてるけど、


違うよ。


69歳やからね。

じいちゃん96歳まで生きたからね、

まだ後27年あるワケでしょう?


ならまた10年後、

なんかとんでもないこと言い出すわ。


同じことを続けられへんの。



生涯現役。

それが、私のお父さん。


コメント (2)
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