COZY ROOM

『家具通販ショップ COZY ROOM』のネコ社員たちのCozyな日々

収納名人

2012-06-28 17:37:37 | やましたの気まぐれエッセイ~時々、更新。

Eちゃんは、運動場のわきの道を機嫌よく自転車で走っていたときに

運動場から柵をとび越えてとんできたサッカーボールが頭にあたったことがある

という逸話をもつ親友。

その「ものすごい確率」に命中できる彼女のおもしろさが、わたしはとてもうらやましかった。

それは、Eちゃんが2回めの引越し先に越して、すぐの頃。

春の風が気持ちよく吹いていた。

 

その後、Eちゃんはまた引越しをして、

その数ヵ月後、真夏にさしかかる頃に大きなジュラルミンケースを転がしながら

わたしが住んでいた部屋へ引っ越してきた。

斯くして、Eちゃんとの楽しい同居がはじまった。

それ以前も時間があれば毎日のように遊んでいたくらいの仲だったから、

待ち合わせたり、お互いの帰り道を気にしたりする手間が省けて

おまけに、休みの前日には朝方近くまでばか話をくり広げ続けられたので

なんか、便利だったし、ちょうどよかった。

2人とも、まだひよっこのような若さだったから、毎日が修学旅行かお泊り会みたいで

それはすごく楽しい日々だった。

十数年以上も前のことなのに、今でも思い出すたびに「楽しかったなぁ」と

あの頃に浸ってしまう。

 

もともと旅なれていたEちゃんのジュラルミンケースは

まるで4次元ポケットのようで、その中からは、ほんとうにいろんなものが出てきた。

生活に必要な身の回りのもの(仕事に着ていくスーツや靴も含む)はもちろん

愛用の大きなブランケットまで入っていた。

一度、それを真似して試したことがあるけれど、

わたしのスーツケースにはとうてい入りきらなかったのだった。

 

Eちゃんはその大きなジュラルミンケースの高い収納性を最大限に活かせられるほど、

荷造りがうまくて、そして早かった。

Eちゃんがわたしの部屋へ引っ越してきてから数ヵ月後、

わたしたちは別の部屋へ引っ越しをすることにした。

朝からもたもたと荷造りをしているわたしの横で、

仕事を終えて帰ってきたEちゃんはさっさと荷物を片付けていく。

わたしはその手際のよさにおどろき、目をうばわれたついでに手が止まり、

ますます荷造りが遅くなった。

 

またもや斯くして、新居でのEちゃんとの楽しい同居がはじまった。

しかし、その数ヵ月後、季節が秋から冬へ変わろうとする頃に

Eちゃんはまた引越しをすることになる。

毎度のことながら、相棒のジュラルミンケースに手際よく荷物をつめていくその様は

荷造り名人、いや、収納大名人と呼んでも過言ではないほどに、ほんとうに見事だった。

今度のEちゃんの引越し先は、歩いて5~6分のところ。

なので、相も変わらず、わたしたちはお互いの部屋を行き来してよく遊んだ。

 

しばらくして、わたしは日本へ帰国することになる。

増えた荷物は思い出がつまったものばかりで、いつものように荷造りははかどらない。

収納大名人への道はまだまだ遠く、その道のりの厳しさにめげそうになり、わたしは泣いた。

 

帰国してまもなくした頃、

あの日涙をぼろぼろ流しながら別れを惜しみ見送ってくれたEちゃんから小包が届いた。

その小さな箱を開けた瞬間、中からふわっとなつかしい香りが漂ってきて

あまりのなつかしさに、あわてて箱のふたを閉じてしまった。

もう一度、そっと箱を開けてみると、そこには手紙と一緒にたくさんのお菓子が入っていた。

きれいに、効率よく詰め込まれた箱の中身をながめながら、

わたしはEちゃんのジュラルミンケースを思い出していた。

あらためて彼女の収納上手な才能におどろかされ、

そして小さな箱に、ぎゅうぎゅうにこめられた彼女のやさしさとおもしろさがうれしかった。

 

それから数年後、Eちゃんは結婚した。

そう、あの日の彼女の引越し先、「歩いて5~6分のところ」に住んでいた恋人と。

 

<やました>

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