クレモナ カルテット

Terremoto(地震)

 今月11日に起きた地震の時、私は栃木に住んでいる親友と電話中でした。電話越に聞こえるパニック状態の親友に私も数日間ショック状態が続きました。それ以降は電話は通じず、メールは届くもののその後ちゃんと連絡できたのは1週間たった頃でした。16年前に起こった阪神大震災を思い出しました。当時大阪の自宅で大きな地鳴りが聞こえて激しく揺れを感じ被害はほとんどなかったのですが、いまだに就寝中に階下で轟音がすると「はっ」と地震が来たと身構えてしまう本能的な恐怖心は残ったままです。神戸の町を見ていて物質的復興までには10年以上の月日が必要だったように思いますが、物質的復興には今回の東日本大震災はそれよりも多くの月日が必要になるだとうなぁ。と思いました。
私の仕事は音楽の道具を作ること!!長期にわたり息の長い支援をなんらかの形でやっていけたらと思います。でも、被災された人々の心の傷はずっと残るんだろうな。

 原発の問題はイタリアでは最大の関心事になっています。というのもチェルノブイリ以降、原発を全廃するという国民投票が可決されて以来イタリアには原発はありません。ですが今の政権になって海外から電気を買い続けるよりも再び原発を建設しようという案が熱を帯びていた矢先のこの事件です。毎日トーク番組ではこれについての討論会が繰り広げられている模様。
さて渦中の日本にいると入ってこない情報もあります。たとえば福島の原発の建屋が爆発した時に放出した微量の放射能が世界を周っていることです。そのルートは爆発直後に太平洋に出て、アメリカ大陸に上陸さらに大西洋を渡り一週間前にアイルランドへその翌日はフランスそして5日前にイタリアで放射能を観測したということです。6000km離れた場所にまで飛んでいるのですから西日本にも放射能は観測されておかしくないような。。。それともこのルートで行くと西日本に到達するのは世界一周の最後になるということか?!
旦那曰く、「イタリア国営放送の人達が東京から大阪に移って仕事を続けてるから大阪は安全だよ。だってもしも危険だったら情報が早いし、一番真っ先に逃げるのは彼らだからね。」
ヨーロッパの人達の基本的な考え方は、仕事よりも家族第一なので、このような状況の場合何の迷いもなく、仕事よりも最優先で家族と逃げることになるのです。それでもまだ報道の仕事をしているということは安全なのかも。
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