そこでテーブル担当のカメリエーラ(Cameriera:女性のウェイトレス)に相談したところ、
「うちの店のリゾットは最高です、海外からもうちのリゾットを食べるためにベネチアにいらっしゃる方々もいるくらいですよ。」というアドバイス。
お店にもよりますが、リゾット注文の場合「2人前から」という場合もありこちらのレストランはその形式。
二人揃ってリゾットを注文することにしました。そしてベネチアというと「イカ墨のリゾット」が名物料理なので迷わずこれに決めました。
さてリゾットを注文する場合、時間がかかることから前菜を注文すると料理と料理の間の待ち時間も少なくスムーズに食事が運びます。
リゾットが魚介類なので前菜もそれに合わせて魚介類系にすることに
エビとルッコラのサラダ(生アーティチョーク添え)
アーティチョークは旬のもので生で頂くのは初めてです。
サーモンとオレンジのマリネ
イタリアのサーモンはノルウェーの方からやってくる場合が多いのですが油がこってりしていて胃に堪える時もあるのですがスマートな味わい。
スパイス(シナモンとあと2種類くらい)がお酢の中にちりばめられていて「何の味だろう」と次々に口に運びたくなる逸品でした。
カメリエーラに「とっても美味しいです。」と賛辞を述べると、「うちのシェフが一年研究に研究を重ねて作った一皿です。」とのこと。中のスパイスは企業秘密だそう。
さていよいよリゾットの登場です。
出来たてをお客さんの前でとりわけしてくれます。
これが人生のベスト3になるイカ墨のリゾットです。(イタリア生活10年目現在、まだまだこれからも美味しいものにめぐり合えることを祈りつつ)
なぜかというと「隠し味」が絶妙なんです。
イカ墨のパスタにしてもリゾットにしてもどうしてもモノトーン(単色)になってしまう一皿なのですが、さすが研究熱心なシェフ、モノトーンを何か今まで味わったことのない「イカ墨リゾット」に仕上げています。でもどこかで知っている「隠し味」を使って懐かしいような味わい深い「セピア色」に変えてくれました。
ドルチェ(デザート)が食べたかったのでセコンド(第二の皿)はパスして
パンナコッタ(ストロベリソースがけ)を頂きました。こちらも美味しいパンナコッタでした。
後から知ったのですがこちらのレストランのある建物は東方見聞録(il Milioneというの名前で知られています。レストラン名はそれに由来)のマルコ・ポーロの屋敷の一部だそうです。
Osteria Il Milion
San Giovanni Grisostomo,5
Venezia
tel:041-5229302
http://www.ilmilion.com/
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