クレモナ カルテット

暑くなる前に~温厚篤実~

イタリアには梅雨がなく

湿度も低くからっと爽快な日々が続いています。

裏板の厚みだしを暑くなる前に仕上げたくて

削っておりますが、かなりの運動量です

まずはチェロさんから


厚み出しは音響に影響を及ぼす大切な作業であり

また同じ木は二つとないので毎回

○アーチングの状態

○材質の堅さや密度

などを相互に考えながら進めていきます。


例えばアーチングが

高い場合は丈夫で堅い傾向を持つ楽器になるので厚みは薄く出来ます。

低い場合は柔らかい傾向になるので厚めにし、そこに材質の持つ性質を加味していきます。


さらにもう少し説明すると楽器を振動させるために

高い場合は厚みの高低差をつける必要があり

低い場合は厚みの差をほとんどつける必要がありません。

このように厚み出しはアーチングと深く密接に関わっているのです。
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