8月15日。
この日に思うことはどうにも多い。
迷路のように複雑で、僕の場合、なぜか、いま現在に起こりつつあることもそこに重なり、年々、言い知れない危機の予感に結びついてしまう。
この日にまつわることにふれるたび、過去の嵐というより、来るべき嵐を妄想させられてしまう。
さらに今年は、このコロナ禍のなかで、清潔さを求めざるを得ない状況だが、それがいつしか潔癖さに変容したりはしないだろうか、潔癖さは不寛容に結びつきはしないだろうか、この状況が行き過ぎるとどうなるのだろうか、という色々な心配を、つい、してしまう。歴史、に、どこかしら重なってゆく。社会の生きやすさ生きにくさとそれらは関わってくるように思えて仕方がない。コロナはヘタをすると、人と人のあいだに裂け目を生み出しそうな不気味さも感じてしまう。
ときおり、ハンナ・アレントが「アトム化」と呼んだ状態のことがアタマの片隅をかすめることもある。アトム化は、多くの人が自分のことばかりに興味をもつようになり、他者と深く話し合ったりすることが少なくなり、人と人の横の繋がりが薄く浅くなり、個々人がバラバラに自分の価値観で国や政治に関わっている状態のこと。これは、全体主義が生まれやすい状態だという。どういうことか、よく考えてみたい。いま僕らはどうか、、、。
8月15日。
この日がくるたび、現代なるものについて、そして、どのようにしてイマなるものが形成されたかについて、奇妙な胸騒ぎと思い考えに、くらくらとさせられてしまう。
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