ダンスは感度の芸術と思う。
踊る力は「きく」力なのではないか、とも、たびたび思う。
聴く、あるいは聞く、または訊き、そして貞く、、、。
私とアナタの、私とソレの、私とワタクシの、私と何かの、
あらゆるさまざまなすべてとのあいだを、
きくことから、きこうとすることから、
ダンスなるものは始まるのではないか、そう思う。
キッカケの一つが谷川俊太郎さんの詩だったのは確かだ。
「みみをすます」など代表作はもちろんだが、映画などでも沢山の揺さぶりを僕はもらった。
例えば伊藤俊也監督の『誘拐報道』で歌われた谷川さんの詩をきくうち、映像や芝居から伝わってきた悲哀が不思議なことに、ある種の愛おしさに変わっていった記憶がある。
谷川さんの詩を踊るのはとても難しいと思ったこともあった。この人の言葉自体が踊りそのものであるからかもしれないと思ったからだった。
訃報から日を経て、その現実感が、くる。
人を日々を書き詠い続けられて、とうとう逝かれた。
谷川俊太郎という詩人がいたこの事実は未来にとってとても重い、そう思う。
私たち自身が語るべきことを語り歌うべきことを歌い言葉する、し続ける、ことによって、来るべき命を予感されていたのではないか、と思う思えてならない。
いま、喪失を経験している。
ここから、何を紡ぎ、どこに向かってゆくか。
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最新作をはじめ、櫻井郁也によるダンス公演の情報や記録を公開しております。作品制作中に記されたテキストや写真なども掲載しております。ぜひ、ご覧ください。
体の調整から創作まで、色々な稽古を楽しめます。
いづれも自然体で取り組める自由度の高い内容です。
舞踏やコンテンポラリーダンスに興味ある方は、ぜひ。
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