新作ソロ・イメージ（11/14～15上演）

インターネットは言葉の宇宙。
踊りは言葉で伝えきれませんが、でも、言葉は踊りの杖になります。
稽古しながら、思い浮かんだ言葉たち。それらを、ここに書き留めながら、作業は続いてゆくのですが・・・。
新しい作品の上演が来週末に迫りました。最終的には「舞台現場」で、皆さんとの無言の交感からダンスが生まれます。
でも、ダンスの種を共有しておきたくて、創作ノートの一部を・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「LAND'S END」2008新作プロセス

《稽古から思い浮かんだ言葉》

夢を紡ぎあうことから、命は宿される。
夢を見ながら、命は消えてゆく。
夢をつなぐ物質として、この肉体は、呼吸する。
草木山河、見知らぬ宇宙、
わたしは、ひとり、ひとつであることを受け入れながら、果てしないつながりの輪に、つながってゆく。

心をじっと見つめている肉や骨・・・。
ひとつの肉体、ひとつの生の場所

地の果て、時の果て、
果てしなく、見知らぬままの、場所、世界、物質、我、ゆめ、うつつ

《音》

わたしのカラダが発する音をマイクが拾い上げ
わたしと、わたしを見つめるひとの指先が
コンピュータとピアノに触れ
いくつかの親しみの楽譜を呼吸し解体し
見知らぬひとのリズムやコトバや悲鳴が混入し
静かな時間は奪われ
肉は静かな時をまた欲望して


《光》
本来、ここは闇か
あるいは
明るみのあまり、このまぶたが閉じてしまうのか


《美術》
どこまでも外側から訪れる視線となること
視線と手作業によって
ひとつの肉体の呼吸に
メスを入れてゆくこと


【櫻井郁也・新作ソロ公演「LAND'S END」】
公演サイトNEXT BUTOH PERFORMANCE BY SAKURAI IKUYA at planB Tokyo nakano