ゴダールの映画『気狂いピエロ』に空爆を表す劇中劇がある、
ちょっとダンスみたいに見える時もある、ふと、あれを思い出した。
きょう、8月が終わる。
一年にはいくつかの節目があるけれど、8月というのは特別な気がする。
死者について考えさせられる。
そして、生かされている、ということについて考えさせられる。
先祖を招魂するお盆の前後に原爆忌があり終戦の日がある。
この連続自体、何かしら意味が感じられてならない。
7月末の公演でもそうだったが、僕の場合、ダンスの稽古を重ねたり作品をつくったりすることが、
自分の死生観とどこかで深く結びついているように思えてならない。
ダンスを通じて、おのれが命のことを巡り巡って経験したことや思念したことが、
肉体に凝縮されてゆくとか、肉体を削ってゆくとか、
そんな事が起きている気がしてならない。
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Stage info. 櫻井郁也/十字舎房:公式Webサイト
ただいまHPでは7月末に行った新作公演の記録を公開しております。作品制作中に記されたテキストや過去の公演写真なども掲載しておりますので、ぜひ、ご覧ください。