写真は、先日行った公演『やがて、、、(タトエバ切ラレタ髪ノ時間ト)』の冒頭シーンから。
上演からもうすぐ1ヶ月になるが、今回の作品について、考えている。やわらかい動きや色彩を使ったが、根底には僕らの時代の根っこにある重いものが呼吸している。
踊りをつくりながら、荒れ野について考えていたのかもしれない。もう少しここの関係は続くかもしれない。アドルノの例の言葉("Nach Auschwitz ein Gedicht zu schreiben, ist barbarisch"アウシュヴィッツ以後に詩を書くこと、、、)ではないが、決して安易に答えを出せない問題が、肉の底に絡まってある気がしてならない、気になって、ならない。
踊りは、生きることを肯定し受け入れ続けてゆく覚悟や次世代に渡すことに関わっていると思うのだけど、同時に、このココという場所やイマという時間やコノ存在についての認識を(身体との対話を通じて)入れ換えてゆくことにも、連なっているのではないかと、いま思う。そこから新しい稽古を始めている。
次回作への構想に、少しづつ近づいて行きたい。
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Stage info. 櫻井郁也/十字舎房:公式Webサイト
ただいまHPでは7月末に行った新作公演の記録を公開しております。作品制作中に記されたテキストや過去の公演写真なども掲載しておりますので、ぜひ、ご覧ください。