海と空には、ほんとうに境目があるのだろうか。
こんな風景を見つめていると、
ふと思ってしまうのでした。
この世とあの世のあいだには、
生と死のあいだには、
過去と現在のあいだには、
ほんとうに境目があるのだろうか。
とも。
今回の公演地であった松原は海辺の町でした。
大村湾という、この海辺の対岸にナガサキの街が広がっているのでした。
夜になるときらきらと街は輝いてこちらに近づいてくるようでした。
朝になると陽射しが海に反射して、空も眩しくなって、街は遠く小さくなってゆくように感じました。
海はたくさんの無言の言葉を語りかけてくるようでした。
この土地に立っている、という実感。
そのなかで、
これから上演するダンスに血が通いはじめるのを感じました。
これも松原の海岸
70年前、同じ海辺で・・・
(つづく)
公演記録
次回公演の予定