先日の孤児院報告会でカンボジア孤児院の責任者のルツ前田さんが、お話しの最後に、最近あった話しをしてくださいました。
手洗いで洗濯をしているといつもニコニコしているナオミ(7才)が笑顔で近づいてきて話しかけてきたそうです。
「ねー。マー(お母さん)私ね。大きくなってもどこも行くところがないから、ずっとここにいるね。マーは(年を取って)死んでしまうかもしれないけど。」
それを聞いてとても複雑な気持ちになったそうです。孤児院の子供たちは、孤児院に来て笑顔を取り戻し、生き生きと生活しています。そしてそんな孤児院が好きでずっといたいと言ってくれるのは嬉しいのですが、たった7才の女の子が、自分の帰るところがないと自覚していることを、とても悲しく、これでいいんだろうか?と。
孤児院の働きはなくなっていった方がいいと思う、しかしまだ実際に助けを必要としている子供たちがたくさんいる中で、やはりこの働きがまだまだ必要なのだと思わされたそうです。