一度目の駐在員事務所勤務を終えて間もなく,
旧職場の仏人秘書が日本の我が家に数日滞留した。
子供たちは大喜び。
当時私は、食品の輸入バイヤ-をする傍ら、
東京にキャビアショップ&レストランをオープンさせた。
社は当時売れっ子のレストラン仕掛け人と契約し
店舗設計と運営を委託した。
バブル絶頂期から景気の泡がはじけ始めた時期。
有名なミュ-ジシャンが結構贔屓にしてくれた。
しかし売り上げは、毎日苦戦。
毎週、大阪から出張し、店舗応援。
受付も自らかってでた。
そして、閉店直前になるや否や素早く仕事着を脱ぎ、
顧客として客席につき、キャビアとシャンパンを注文する。
そして店が閉まる直前には、缶入りキャビアを手土産に購入する。
売り上げ嵩上げそのものだ。
帰阪して、その仏人秘書と子供たち3人、家族6人で
キャビアを分け合った。内容量は25gだったので、
1人当たりわずか4g。
長男が言った。「お父さん、コレいくら位するん?」
「そうやな、お前の自転車1台分くらいや!」
「エエッツ!!」
「ぼく そんなんやったら、明太子のほうがエエわ!」
3人の子供たちは、成人してから誰一人
キャビアを食べたいと言わない。
世界の三大珍味の1つと言われたキャビアだが
我が家では、ついに明太子に勝つことは出来なかったのである。
- 私流のキャビア楽しみ方:
冷凍庫に入れておいたポーランドのズブロッカ
とグラスとそして冷えたシャンパンを準備。
キャビアを口に含みながら、とろとろになったズブロッカ
と泡立つシャンパンを別々のグラスで交互に味わう。
(すぐに意識は朦朧となります。)
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