世界のどこかで起きていること。

日本人の日常生活からは想像できない世界を垣間見たときに記しています(本棚11)。

マラウイにおける「性的浄化」と「ハイエナ」

2017-07-05 12:41:10 | 日記
 日本では少年が初めて女性と性行為を経験することを非公式に「筆おろし」などと呼ぶ風習がありました。
 世界を見渡すと、とんでもない風習・因習が残されている土地があるようです。


<strong>■ 子供とセックスするため雇われ……HIV陽性のマラウイ男性逮捕
2016.7.27:BBC News
 アフリカ南東部のマラウイで、成人のための通過儀礼として子供とセックスするのが仕事というHIV陽性の男性が、大統領の命令で逮捕された。エリック・アニバ容疑者は、マラウイで「ハイエナ」と呼ばれるセックス・ワーカーで、今月半ばのBBC番組に登場した。
 アニバ容疑者はBBCの取材に対して、自分を雇う家族に自分がHIV陽性だと明かしていないと話していた。
 ムタリカ大統領は、容疑者が番組で自白したように見える行為について、捜査機関が逮捕・起訴すべきだと述べた。
 マラウイ南部など一部地域で行われている性的「浄化」の風習について取材した、BBCのエド・バトラー記者は、初潮を迎えた女の子に性交を経験をさせるのが伝統という地域があると話す。少女が12歳という場合もあるという。
 このために家族が雇う男性は「ハイエナ」と呼ばれ、ふだんは夫に先立たれた女性や不妊の女性との性交を仕事としている。
 カリラニ大統領報道官は、「この国の優れた文化的価値観や社会風習を子供たちのために推進する必要はあるものの、人を傷つける文化的・伝統的な風習はこの国では受け入れられない」と大統領の考えを述べた。
 アニバ容疑者は「HIV感染の危険に若い少女たちをさらした疑いで捜査され、しかるべく起訴される」見通しで、大統領は容疑者を雇った両親や関与した男たちの捜査も命じたという。
 「子供や女性たちをこのおぞましい悪行にさらした罪で、関与した全員が責任を問われるべき」と広報官は述べ、「ごく少数によるこの恐ろしい慣習は、マラウイ全体の国際的なイメージを傷つけ、われわれ全員を辱めるものだ」と批判した。
 マラウイは昨年、結婚できる年齢を15歳から18歳に引き上げた。子供の結婚を禁止することで、初体験の儀式を子供に強制する慣習を阻止できるのではないかと、活動家たちは期待していた。
 アニバ容疑者はBBCに対して、「性的浄化」に参加するのは止めるつもりだと話していた。


(英語記事 Malawian 'hyena man' arrested for having sex with children