そして10時半に訪れたのが「能登珍味 なまこや本店」だ。ちょっと早めだが、酒好きの義父へ父の日のプレゼントとして「干しくちこ、生くちこ、このわた」を購入し発送。能登が誇る珍味中の珍味だからね。めちゃ高いが喜んでもらえるだろう。
併設されている直営の食事処・なまこ専門店「海ごちそう」のオープンは11時。台風も気になるしでも食いたいし・・・どうしよう〜っと悩んでいたので聞いてみると早めに開けますので少しお待ちくださいとのこと。う〜ん、こうなったらもう覚悟決めて食っていこう!っと決心。
皆さん、海鼠(なまこ)料理は食したことありますか?日本三大珍味とは、「このわた、からすみ、くちこ」、もしくは「このわた、からすみ、塩うに」と言われているが、どちらの説にしても海鼠は必ず入ってくる。珍味中の珍味なのだ。それも高級珍味ね!
そうそう食えるものではない、それも本場の能登だもん。ここは豪勢に海鼠オールキャストとも言える「なまこや膳」に決定だ!
だって、絶対にこのわたと干しくちこは食したい。10年以上前だけど、ファミリー旅行で訪れた際に土産で持ち帰ったがその美味さや、今でははっきり覚えている。特に酒飲みにはたまらない逸品と言えるからね。「ご飯の出来上がりをオープン時間にあせていたので、すみません少し時間かかります」とのことだったが11時すぐにいざっ着丼!
このわたいくら丼!
干くちこ!
なまこ酢!
金子の甘露煮!
パンナマコッタ!
まずはなまこ酢!からだ。
「なまこを三杯酢で味付け」とのこと。とにかく見た目はモロに海鼠・・・結構グロい。若い頃訪れたグアムの海で大量のナマコが浅瀬を埋め尽くしており、仕方なくその上を踏みつけて綺麗な沖に出た時の、あの足裏の感触を思い出す・・・。
グロいの苦手な方にはちょっとハードル高いかもしれないが、このコリコリ感最高!覚悟決めて口にしちゃえばその美味さに驚かされるはずだ。
続いては金子の甘露煮!
金子とは?「乾燥させたなまこを水で戻したもの」で、その金子を甘辛く味付けをした物だ。こちらはややグロさ控えめになりつつある・・・でもサザエなどの肝と対して見た目差がないかな?
但し、酢漬けとはまた違う食感で、濃厚な味わいとのバランスが最高!いやぁ〜この味上手く表現できないよ。初めて食したが美味ぇ〜!
ここで本日の主役の1つ「干しくちこ」の出番だ。
塩うにとくちこどちらが日本三大珍味なのか?はもうどうでもいいっ!とりあえず↑の説明書きにもある通り、海鼠からほんの少ししか取れない卵巣を何重にも重ねて干し上げた干しくちこだもん。貴重なことは間違いない。
流石に高価なのでランチではお試しサイズが2つのみ。でも、ひと齧りするだけで濃厚な味わいが口いっぱいに広がって美味いのだ。似ている味といえば、同じ三大珍味のからすみの味わい&風味に似ている。とにかく濃厚だ。もちろん美味い!
ここでメインの「このわたイクラ丼」だ!
「能登産ナマコの厳選された腸(わた)を、丁寧な手仕事により薄塩のみで仕上げました。ふくよかな磯の香りをお楽しみ頂ける逸品です。」とのこと。
これだよこれっ、このわたの極上のトロミに磯の風味、そしてじわ〜っと広がる旨み・・・・たまらんぞぉ〜。イクラとの相性も申し分ないね。ただただ美味いと感動するだけだ。
最後の干しくちこを頂いちゃおう!なんだかすご〜く食べ終えちゃうの気が引ける・・・。う〜ん、改めて濃厚。しかし小さいなぁ〜。もっとガッツリ齧りたいものだ。このわたもしっかりと堪能。まさに、これぞっ珍味といえる深〜い味わいと食感。能登に来たらぜひ味わって欲しいものだ。
そして〆はデザートのパンナマコッタ!嫌な予感するけど、これっどう見てもパンナコッタとナマコを合わせた造語だよね?海鼠のパンナコッタって食いたいと1度も思ったことないけど?
「なまこをペースト状にして練りこんだなまこプリン」とのことだが、この色って苺の色?海鼠の色?おっかなびっくり食してみると、うん言われればくちこの風味があるような気もしないでもないが、しっかりと苺だよ。あぁ〜ひと安心。
とりあえず、思いっきり海鼠三昧でき大満足。他にも金子の唐揚げ、きんこ粥、なまこの刺身など気になるメニューがまだまだある。何より義父に送った生くちこでさえ未だ口にしたともない・・・。
改めて隣の店舗で物色・・・生くちこは40gで2000円以上と高い。う〜ん、またの機会としよう。妥協案としてミニ干しくちこの4つセット(今日食べた小さな干しくちこだね)を土産に持ち帰ることに。これでも1200円以上だからね。珍味は高〜い。あぁ〜ご馳走様でした。能登に来たらリピート間違いなしだ。
#石川グルメ