そんな中、このエリアの人間しか知らないかもしれないが、以前から名古屋のソウルフードの王道とも言えるのが「鉄板イタリアンスパゲティ」なのだ。
その発祥の店と言われる「喫茶ユキ」だけど・・・あれっ店がない?確かにここのはずなのに・・・閉店しちゃった?っと心配しながら近隣を行ったり来たり・・・あれっ?うっかり洒落たカフェか美容院かと思っていた店に「ユキ」ってある?おいおい、あの古き良き時代の趣あった店が改装されちゃったの?確かにあのイタリアンスパゲティの宣伝されてるけど・・・?
恐る恐る入店してみると、やはりあの喫茶ミキに間違いない。マスターに聞けば3年前に改装したのだそうだ。知らなかったぁ〜びっくり。早速、お目当ての看板メニュー「鉄板イタリアンスパゲティ」を注文!ご飯と味噌汁ついた定食でね。
これだよこれっ!この熱々の鉄板のおかげでスパゲティーはずーっと熱々で頂ける。更に絶妙に玉子とパスタがカリカリと焼きあがって香ばしくなり旨さが増していく。たかが鉄板、されど鉄板なのだ。確かに単なるナポリタンより美味い!玉子のおかげもあるけどね。
タバスコと粉チーズを順次加えていって、更に美味さを増したら最高だ。しかし、このパスタとご飯って関西にも負けないまさに炭水化物コンビ!満腹になるので悪くはないんだけどね?なんだか勝手に懐かしを感じてしまう味だ。
でも、改装されちゃったのはちょっと残念。以前の店では味と趣き両方からすごくノスタルジック感を味わえてよかったと記憶している・・・。
食後にはこちらの喫茶店文化の1つとも言えるお茶菓子サービス。たったお菓子1個だがなんだかすごく嬉しいものだ。あぁ〜ご馳走様でした。
ちなみに「イタリアンスパゲティ」って変な名だと思わない?
この命名には2説あり、ここ「喫茶ユキ」の故マスターが昭和36年にイタリア旅行から戻った際に「冷めないスパゲッティをつくれないか?」ということから考案されたため、モロそのままイタリアンスパゲッティと命名されたというものが1つ。
更に、その開発秘話の結論が「ステーキに使われるアツアツの鉄板で出せば冷めない!」ということになり、鉄板スパゲッティーが開発され、その名が「板スパ」の愛称となりそれが時間を経てイタスパ・・・イタリアンスパゲッティとなったというものだ。
こういったB級グルメの諸説はホント面白いね。どちらにしろここユキが発祥のなのだ。おかげで熱々の鉄板料理は名古屋で大ウケ!未だに名古屋には鉄板〇〇というメニューが多く人気だから、その功績はすごいものがあるんだよね。
ソウルフードに歴史ありだ!ご馳走様でした。
#名古屋メシ