見出し画像

日々是楽!(Enjoy it every day!)

「熱帯」森見登美彦!

2018年11月に発行の森見登美彦氏の「熱帯」。とにかく分厚く重い・・・500頁以上と読みごたえあるとも言えるが、自分的には正直重くて読みにくい。前評判高かった本作だけに期待を持って読み始めた。
決して読み終えられないという幻?謎?の本を追いかけるミステリー?ファンタジー?とにかくどれにも属さない俗にいう思いっきり森見ワールドと言い切っていい。
前半、後半のまさに二部構成で、とにかくまるっきり違う展開?前半ミステリーと後半ファンタジーのズバリ奇作だ。森見作品初挑戦という方は、この展開に戸惑うのでは?

まずは、前半の幻の本を追い求めるミステリーに関してはズバリ高評価!これだよ、前作「夜行」にもつながるこの独特の複雑怪奇な流れこそ森見氏の真骨頂!うん、これは面白い。スランプ中とも言えた森見氏もいよいよ前作で突破口開いたかな?これで何で直木賞逃したのだろう?っと読み進める・・・ところが、後半その評価がモロに一転する。いきなりひょっこりひょうたん島的に大変貌。森見氏の悪いところが我慢できずに一気に顔を出してしまい止まらない。あの前半戦の静かな幻影感が台無し。俄然駄作感満載だもん。残念で仕方ない。なんであんな方向に舵をきっちゃったんだろう?
でも、前向きに捉えれば森見氏の良いところと悪いところの両面が味わえたと言って良い。あの前半の流れで一気に描き終えれば直木賞まっしぐらだったと思うけどなぁ〜。今後はもっと怪奇?ホラーチック?妖艶的な作品に期待したい。
とにかく熱帯はくりかえすが、前半が良かっただけにホント期待してしまっただけに・・・残念でならない。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Book」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事