ミシュランにも百名店にも縁がない店だが、蕎麦好きの間では、間違いなく超人気店の1つに数えられる名店だ。蕎麦好きを虜にするのが今回のお目当ての飛騨そば4種食べ比べだ!
通常の半盛りを4枚。合計すれば2枚分で大盛り相当の4種盛りは面白い。
早速、注目の4種盛りスタート!もちろん1枚ずつ出てくるので、どの蕎麦なのか?わかるように色のついた付箋でわかるようにしてくれている。おぉ〜親切。これは楽しみだ。早速、1枚は黄色の飛騨ブレンドだ!
いつものように、まずはそのまま、続いて塩で、そして蕎麦つゆで頂く。おぉ〜喉ごし爽やかな二八蕎麦。爽快で美味い。
今日は蕎麦はしごと言うこともあり、すでに14時過ぎ・・・客は自分含めて2名のみと言うこともあり、本来は4枚揃うのにそれなりの時間かかるとのことだったが、心配ご無用というか?気持ちよく早々に勢揃い。
ならばっと、それぞれまずはそのまま頂いてみる・・・おっ。これが面白いことに味も香りも食感、喉越しも少しずつ違う。いやぁ〜微妙なんだけどはっきり違う。第1印象でなんとなく好みがわかってくるもんだね。面白いものだ。
飛騨ブレンド!(国府、清見、大野在来)
「香りの良い蕎麦」と「味の濃い蕎麦」をその時期に合わせて、いいところどりでブレンドしているのだそうだ。
炭火焙煎そば!(飛騨各地)
そば殻を剥いたそばの実を炮烙で丁寧に焙煎。焙煎することで今まで味わったことのない未知のそばの味が生まれたとのこと。
野麦そば!(野麦在来)
品種改良が進んだ現在では、ほとんどお目にかかることがなくなった「小そば」という在来種本来の特徴を持った品種で、飛騨古来の蕎麦の風味をお確かめくださいとのこと。更に、殻を剥いてから手挽きで超粗挽きにしたソバ粉を全量の1/3、そして2/3は挽きぐるみで細挽きしたソバ粉を混合。まるで栗蒸し羊羹のような断面のそばに仕上げてみました。当店唯一の技ですとのことだ。
寶そば!(日和田在来)
高山市南部の山間地で古代から栽培されきた「日和田在来」を貴種とし、高原川沿い標高700mの南斜面を畑地とし山道にたまる腐葉土と薪ストーブの木灰を毎年施肥し、12年の歳月をかけて独特のそばに育て上げられた品種。畑で可能な限り塾際され、天日干しをしているとのこと。
ここからは豪快に食べ比べだ。色も違うよねぇ〜。飛騨ブレンドはかなり黄色?緑?だし、喉越しが最高。粗挽き感は圧倒的に野麦そば!香りと風味は”焙煎”っていう言葉のイメージが入っちゃってるかもしれないが焙煎そば!自分的には寶そばは個性やや控え目・・・だってこんなに個性ガンガンのメンバーの中では仕方ないような?
う〜ん、どれも美味い。だって、こんだけ蕎麦にこだわっているんだから・・・当たり前だ。何を1番の好みのポイントとするか?だろう。
そう言う意味では自分的には断然野麦蕎麦だ!この粗挽きの荒々しさ!素晴らしいね。好きなものは最後残す派なので、最後に野麦蕎麦を塩と蕎麦つゆで頂いて食べ比べ終える。美味かったぁ〜、
おそらく真逆の好みの方は飛騨ブレンド推しになるんじゃない?
まだ、これで終わった訳ではない。大好きな蕎麦がきもあるのだ。これだけ蕎麦にこだわっているのだ。ならばっ蕎麦がきも食べてみたいと言うものだ。
ここは大玉220gと姫玉100gの設定があるので嬉しい。流石に蕎麦はしごということもあって姫玉チョイス。これが意外にいいサイズで十分だったかも。
店主曰く、「そばを打つそば粉は石臼で挽いた翌日位が安定しておいしいように思いますが、ことそばがきに関しては”石臼で挽いた直後”のそば粉が断然旨いと思っています。当店は4品種のそば粉を用意するため、2~3日間で順に4種のそば粉を石臼で挽いていますが、その一番最後に挽いたそば粉をそばがきの材料としています。」とのこと。
なるほど〜確かに。おぉ〜ここの蕎麦がきは先の「寿美久」のをもっちり派と言えば、こちらのはもっさり派?かなり粗め。でも、どちらが美味いか?と問われれば甲乙つけ難い・・・ここの粗々しさはダイレクトに蕎麦の旨味、舌触りを味わえてよりいいかも?蕎麦以上に蕎麦がきの方が確かに違いがわかりやすいから面白い。
あぁ〜満喫。〆はもちろん蕎麦湯。あぁ〜この優しい蕎麦湯が食後感をゆっくり満たしてくれる。いやぁ〜食ったし、何より楽しかった。まさに蕎麦三昧の1日だったもんね。
高山の蕎麦満喫したからには、次回訪れた際には今度は高山ラーメンの番だな。いやぁ〜飛騨高山素晴らしいね!ご馳走様でした。満足。
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