ひな菊の丘から

一福のこと

今回予約を取ったのは、相方がこれまで2回帰省のついでに宿泊して、とても気に入ったお宿。3連休でいっぱいだったのだが、直前に確認したら一部屋空いていたらしい。(そんなに満室になってるとは思えなかったけど。)相方が気に入った理由が何となくわかったので、その辺りを書いてみようかと思う。

外観

こじんまりしたお宿。以前は夕食もやっていたそうだが(そして結構評価高かった。)今は朝食のみ。隣の駐車場に車を入れていたら、裏口から女将が出てきて、ご挨拶。

入口

とても静かで、三連休の中日とは思えない。最後まで子どもの声はしなかったので、家族連れというより、一人で泊る大人がメインのお客様かもしれない。案内されたのは階段を上がってすぐの部屋。

この階段には手すりが付いてたけど、私が上がったのは別の階段で、楽器とバッグ持って上がるの、ちょい怖かった。

部屋を案内して女将は朝食の時間の確認をしただけで退出。すでに布団はセッティング済み、時間は4時ごろ。人手がないのかな、という気もしたけど、この放っておかれ感が好き、と相方は言う。

部屋の洗面台

お風呂の探検、いや確認をしつつ館内を巡る。鄙びてはいるけど寂れていない感じがとてもすてきだ。

お風呂は大きい方が新しい、と言われてそっちに向かったのだが、残念ながら先客がおられ、小さい方へ入った。家族風呂にしているので、入ったらカギをかけてください、だった。の~んびり温泉を楽しんだ。

廊下の手洗い。

廊下の角や階段付近の設えがいちいち昭和レトロですてき。

朝食も美味しい、と聞いてたので楽しみに階下の部屋へ。広間を仕切って、同じ時間には3組のお客さまがあった。後はどちらもおひとりの男性だった。

私たちが食べたところの調度

そしてこれが朝食の全景

卵料理は日によって変わるみたい。この日は柔らかめのオムレツというかスクランブルか。

ご飯のお替りはセルフだったけど、私はやめといた。相方も一回しかしなかったので、聞いたらセーブしてたそうだ。おかずがいっぱいあって、ほんまはもう一回よそいに行きたかったらしい。味噌汁は麦みそ。彼の実家の味噌汁はいつもそうだったので、懐かしい感じがした。

兎の箸置き

放っておかれ感、か。よくわかる気がした。日本旅館とビジネスホテルのちょうど真ん中かもしれない。素泊まりのそっけなさを設えと朝食がフォローする感じ。いいお宿だった。

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