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Improvisation004 Mack The Knife3

2024-06-13 20:59:20 | Improvisation

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Sonny Rollinsのアドリブの解説を加えました。(2024・6・16)

ブログの再アップが上手くいかなかったのでやり直しました。すでに前に見た人が

いるかもしれません。悪しからず!!

Mack the Knifeの9小節目から12小節までを考えます。

分析で主要音だけを抜き取ります。ここで B・D 音は C 音の対比音になっています。

又は、G と書いた赤丸の B・D とその前の G 音を合わせてAの自然短音階で、基音単位 A・C

と基音単位に対する対比単位 (G B D)ともとれる。

和声で考えるとAmでBm7♭5とE7 がコード進行としてあるのにナチュラルの G はおかしい

と考える人もあると思います。これについて説明します。

まず、この曲の旋律は全体がCionian(Cイオニアン)で構成されている。

そして、この9小節目でAeolian に移行している。下の図のようにA C E とそれに対する対比単位

G B D が表れている。G は前の C ionian ともとれ二重構造になっている。この場合はG と

B D と C 、そして 経過音 B 次の A C となる。

つぎにG#音ですが和声では、半音進行して次の音に又はコード(和音)に移ることを

なめらかな進行とすることがあります。これは和声的にそうであって曲のメロディは

スケールモードによって作られるので切り離して考えることが必要な場合があるということです。

その例として「Suger」のメロディの最後の4小節を紹介します。この曲のメロディは

Natural Minor(自然短音階)で書かれています。

Mack the Knifeに戻ります。この場合、和音 Cmaj から Am に移る時メロディはCionian から

ナチュラルマイナーに変わる。この時、和音進行で重要な導音がありません。ここで、G 音か

ら A 音に和音進行でなめらかな形を創るためにG# 音が入ります。メロディの G 音は変えません。

その結果としてE7 が出来ます。そして、ここで出来たコード進行から逆に考えてそこに出来

るのは和声的短音階(Harmonic Minor)または旋律的短音階(Melodic Minor)です。

ここで曲の使われるスケールを和音(コード進行)で使われるスケールの重複が起こります。

この重複はここの部分だけです。

次に原曲のメロディ音 G とE7のG# について説明します。

G 音は自然短音階の7度、G#は和声的短音階もしくは旋律的短音階の7度です。

これらは曲のメロディ音とコード進行の途中のコードトーン(E7の和音内のおと)です。

メロディは不変で、それについて和声付けされて和音が成立しますがコード進行のため

強い終止や機能の連続や変化を創るためにメロディとは別の音(変化音)が使われます。

これによってメロディとは別の音の進行が成立してメロディとコード進行から出来る音階

の二重構造が出来ます。ここのAmの場合は自然短音階と和声的短音階または旋律的短音階

です。メロディの G 音はE7の10番目の音を半音さげた音で♭10th(フラットテンス)といい

ます。このときここのG 音に対してE7の E G# B が演奏されます。これによってこの瞬間に

E♭10 のテンションを含んだコードが成立します。このメロディ音がコードのテンション(

コードのリードトーン)になることをMlodic Tension(メロディックテンション)と言います。

その次にある Am でも同様なことが起こっています。

   

最後にここの部分のアドリブフレーズを考えます。

Start音は C Target音は D 途中通過する音はA と原曲から選んで決めます。次に原曲の音の動き

がD 音から順次2度づつ動いている(D C B A)のでこれを採用し最後は特徴的な C D をそのまま

使いました。アウフタクト(弱起)の部分は G 音から G# 音に変化させE7にしてC E7 Am の

コード進行の変化を表してみました。

フレーズ創りは単純に基音は緊張を求め対比音へ向かい対比音は安定を求めて基音へ落ち着く。

基音(基音単位)から対比(対比単位)へ、対比から基音へ。これが基本です。

カッコいいフレーズなんてありません。フレーズをかっこよく演奏できるかどうかです。

そして、そのフレーズはあなたのフレーズですか?

次にSonny Rollinsのアドリブの解説をします。
スタートは A 音で ターゲットはDm7のF 音で3度しかないですがA 音を1オクターブ上げて
変化をつけています。この場合、1オクターブ上がってもそのサウンドは同じです。
赤丸の部分のB G#は次の A 音への装飾音符です。F# 音は対比音、B 音は経過音。
次にAm への導入部分のE7について説明します。
この部分(赤丸部分とG# E)はE7♭9の代理コードのF diminish(ディミニッシュ)でそのスケールを
使っています。とする対比単位と基音3度、対比音と順になっているのが分かります。
もう一つの考え方は下の図でF diminish scale(Fディミニッシュスケール)の7度から始まるスケールで
す。同じ音で構成されていますが基音が違います。
E locrian(Eロクリアン)を変化させたスケールでE locrian alrerd scale (ロクリアンオルタードスケール)
と言っていたのですが今はこの言葉が使われていないようです。(ネットで見つからない)
要するに変化音を加えたとかそのスケール内の音を変化させたということです。
基音の違いで緊張と緩和の作用が変わるということです。
このスケールですとG# E 音もB♭(A# ) C#の基音単位と対比単位がハッキリします。
 
 
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