![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/c0/c8f296d8d7fdbd8edfad289993746512.png)
音を出す方法の次に移調楽器としてのサックスについて覚えておきたいことを説明します。
移調楽器はコンサートキーに対して言う言葉でコンサートキーは「この曲は何調(キー)ですか?」
という時のキー(調子)で曲全体の基準になるものです。このキーに対して実音は基準値の440Hz(440ヘルツ)
で実際に出る絶対音で音名「A」を基準にしています。この音から上下に音列が作られます。
この実音に対してその楽器の出発点の「ド」(表記は「C」)はどこにあるかで、実音の「C」と
違っている楽器を移調楽器と言います。
Cメジャーのスケールで表しています。実音の間隔は「E」と「F」、「B」と「C」の間隔が半音で、
他は1音になっています。
この曲のキーは「C」ですという場合。コンサートキーが「C」です。
その楽器の出だしの「C」はどこですか?
ギターの「C」はピアノを実音の「C」とすると1オクターブ下の「C」になります。
しかし、1オクターブ違いですがピアノとギターのスケール(音列)の間隔は同じです。
コンサートキーが「C」の時ギターは「C」から始まるメジャースケールで演奏することになります。
次のアルトサックスの実音の「C」の音を見てみましょう。この時どこの音域にあるかは関係ありません。
どこかにある実音の「C」は低音部譜表の上第一線にあります。この時のアルトサックスの音程は
高音部譜表の三線と四線の間の第三間にある「A」です。
コンサートキーが「C」の時アルトサックスは「A」から始まるメジャースケールで演奏します。
この時アルトサックスのキーは「A」のメジャーです。
テナーサックスの場合はどうでしょう。
どこかにある実音の「C」は低音部譜表の三線と四線の間の第三間にあります。
この時のテナーサックスの音程は高音部譜表の第一間の「D」です。
コンサートキーが「C」の時テナーサックスは「D」から始まるメジャースケールで演奏します。
この時テナーサックスのキーは「D」のメジャーです。
いよいよ音階です。リードには最小限の圧力で唇の端から息を漏らさないように
ちょっと口を尖らすようにして息を吹き込みます。音程の正確さよりもリードの振動を感じて!
一音ずつ休みを入れながらリードの振動を十分に感じながら行います。
一音ずつ軽く腹筋に力を入れます。
音程は相対的なバランスです。一音ずつ音程を合わせようとするとアンブシュアが
くずれ、リードの振動も一音ずつバラバラになります。正確な音程よりも十分な振動を!
楽器はマシンです。マシンの条件に合ったリードの振動を与えれば楽器が鳴り
音程のバランスも整います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます