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Improvisation006改訂版 Mack The Knife2/2

2025-01-05 12:10:31 | Improvisation

 


 

対比は緊張(不安定)対比は基音単位のそれぞれの音に達して緩和(安定)する。

安定は弱拍部で、より安定する。これらはメロディの一部分でメロディはスケールモードから

出来たもので和声ではない。

ここでいう終止感は緩和的または安定的であって和声(コード進行)の終止ではない。

 

下の楽譜では、G7 の小節の対比音C は強拍部にあるので対比音の緊張が強調される。

4小節目のC の A の音はシンコペーションになって対比音 A の緊張感が強調されるが

次の小節まで長く伸びていることで弱拍部に達し緊張は緩和される。曲の終わりに

も強拍から長く伸ばして弱拍になり音量も下がっていくことが一般的です。

次の楽譜はでは最後の小節で小節の最初の強拍部に対比音が使われています。

小節内の強拍部に使われている部分もあります。これらの部分には強い緊張感が出来ます。

ターゲットは D ⇒ A・E ⇒ A

次に小節の最初の強拍部に対比音を入れた部分(緑マーク)と対比音のない部分(赤マーク他)

のあるフレーズを創っています。最後の小節の C A は A C と終止感を出すところを C の音に

戻らずに対比音 A で緊張感と不安定感を残しました。同時にターゲット音でもあります。

3小節目はDm7の為のドミナントコードを使った場合を下に示しました。ここでは、

小節線を越えて次のDm7 の小節の1拍目(B♭ G)まではみ出しています。同時にDm7に

とっては対比音になっています。

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Mack The Knife の後半8小節のアドリブを創ります。

ターゲットを決める前に出だしは緊張か緩和を決めます。最初は緩和的で次は緊張とします。

赤丸部分がターゲットのスタートで2か所あります。Am7部分ではC で基音3度がスタートで

DdorianのD までです。2か所目はDm7部分でスタートがC でCionian のAまでです。

そこで使われるスケールモードの基音単位と対比単位を考えます。基音単位をどこまでとるか

によって対比単位が変わっていきます。これはアドリブをする前の発想ですからフレーズが

できた結果的には基音だけしか使わないとか基音と対比音の1つづつの音しか使わないとか

色々出てきます。これはフレーズを創る発想を単純化するための方法論ですからここに

和声がどうか?などと考えないで下さい。スケールモードと基音と対比音!!です。

ここでBm7♭5/E7にスケールモードがないことに注目してください。

Bm7♭5はB locrianが前の小節(Cionian)の続きとしてありますが次のE7のスケールモード

でE7だけがつながりがあいまいになります。

ここで考えられるのはこの部分(Bm7♭5/E7♭9)はAmであるということです。

即ちキーCの並行短調のAeolianでA Natural Minorです。

ここで使っている旋律理論は吟唱で教会音楽や民謡などの歌うことを基本にしています。

吟唱ではスケールの中の半音は緊張(不安定)として省く傾向があります。半音階の

部分のB F の音を省いてメロディが書かれ、半音は装飾音や強い終止を必要とする場合に

使われます。強い終止とは和声的にはドミナントコードの導音になります。

ここでは旋律としてはG の音ですがコード進行の和声としては導音が必要でそれが

G の変化音G♯の音になります。原曲のメロディを見るとG B 次の小節(Am7)でD 

という音の順番でA Natural Minor(Aeolian)です。

和声としてはAmへ移るための導音G♯の音が必要という。G♯ によってE7が現れる。

その結果、和声から導かれたスケールがこの部分に使われることになります。

それがMelodic Minor Scale 又はHarmonic Minor Scale です。それぞれのスケールの

5度音から始まるスケールがE7かE7♭9に当てはまります。ここではアドリブの奏者

として3種類の選択肢があるということになります。G の音は結果的にE7のテンション

♭10thでメロディックテンションになります。

Bm7♭5の部分はE C は対比音、Am7のB D はE7であり、Am7の対比単位でもある。

Bm7♭5/E7 ♭9を全てE7とするとF A C は対比単位になる。

フレーズが細かくなると対比と基音の区別は付けにくいが下に解説しているように

2度・3度・4度などのスケール(音階)に休符を加えたりリズムを変えることでフレーズの

選択肢は増えていく。Am7のところのD C の2度の音列を1度づつ上げていくと連続した

2度の上向きのスケールになる。また、Dm7/G7 部分のC D の7度はD の音を1オクターブ上げる

(戻す)とC D の2度の音列を1度づつ下げていくと連続した2度の下向きのスケールになる。

 

これらのフレーズの演奏方法を示します。このように休符はフレーズの間(ま)で

あって休符の本来の休むではないことに注目して下さい。スラーが付いた休符ででブレスを

してしまうとフレーズがブツブツになってしまいます。色んな曲にこのような休符の使い方

があるので曲集などで確かめてください。

 

最後Sonny Rollins の今回のアドリブ部分と同じ個所から次のコーラスへ移っていくブリッジ

の部分を紹介します。E7 は代理コード(Substitute Chord.サブスティチュート コード)

のFdiminish(ディミニッシュ)です。Am7のA への装飾音符(BG#)は強拍部に対比音

で強い緊張感が出来ている。


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今回も「Mack The Knife」の8小節を使ってアドリブフレーズを創ってみます。

PentaTonic(ペンタトニック)で考えてみます。

ターゲットになる音は到達音Endだけを決めてそれに向かってフレーズを進めます。

Endの音はしっかりそれが現れる場合と何となく通過する音列の間に挟まって薄っすらと

そのサウンドが聞かれるような場合とあります。

アドリブは瞬間ですから状況によりますので練習ではターゲットを意識する習慣をつける

のが目的です。今回は「A」の音です。

ペンタトニックについて「旋律理論」より、知識として!

西ヨーロッパで教育を受けた人たちが、教会旋法で書かれた旋律になじんでいた

時代(15~16世紀までの時代)グレゴリア旋律における重要なユーフォニー原則。

音度ファとド(下に半音を持つ音度)は、ディアトニック(ダイアトニックですが

原書表記)音階でのトニック機能ということとは一応切り離した上で、概して旋律

の為の安息点とみなされた。いっぽうミとティ(シ)(上に半音をもつ音度)のほう

は、宗教的な単旋律歌曲の作曲家や、装飾的なグレゴリア旋律の歌手たちによって、

ファないしはドに向かうか経過的な音度と感じ取られたのであった。

声楽ならではの性格を持った多くの装飾音(半音)を利用した。

ある音を短く軽く、スタッカートで反復する(bistropha,tristropha)長く、重々しく

反復するもの(bivirga,trivirga)3度音程をなす二つの音の間の経過的な音の上をよぎる

一種のポルタメント的滑走(quilisma)同一音上での一種の震え(trigon)などで半音の

ある音度(ファ、ド)で用いられた。

半音は装飾音か経過音で使えるが基音と対比音の旋律の主要音としては使われなかった。

しかし、実際には旋律を進めていくと半音の箇所に行き当たる。この時、ユーフォニー的

逸脱という手法をとる。CionianでB と C の音間は半音である。この時ユーフォニー的逸脱

という手法をとる。すなわち、B C と進行するところを B 音を A 音に置き換え A C とする。

E F と進行するところを E 音を D 音に置き換え D F とする。下の楽譜の一番下に表記して

あります。この逸脱の結果としてペンタトニックになるのです。実際の曲やアドリブの

フレーズでメジャー7のコード(和音)なのに6度音でフレーズが終止していたり

装飾されているものを見ることがあります。このようにペンタトニックは逸脱の結果で

あったものがペンタトニック旋法として独立した旋法(スケール)として使われるように

なったということです。(旋律と和音は別。半音部分には逸脱が使える。)

今回はペンタトニックスケールとして5音だけでフレーズにしてみました。

基音と対比の主なものは下の譜例のようになります。他は基音が対比音に対比音が

基音にと機能が重複しています。フレーズを創っていくと対比音が主要な音列になり

そこの部分が基音が違うんじゃないかという場合があります。和音的にいうとC の

コードでアドリブしているうちに旋律がDmになったりEmになったりしたように感じる

ということです。この場合はその部分ではなくその部分を含めた大きなフレーズで見て

モード(旋法)を判断します。全体がCionianであるならばその(Ddorianに感じる)

部分は中心音が変わったということです。基音単位のどれかの音がいつもかかわっていた

のにそこから外れたということです。このことを旋律(メロディ)の中心音が変わったと

言います。中心音が変わっても主になるモードは変化しないでそのフレーズは次のフレーズ

で基音単位の中の音が中心音となるフレーズに戻り全体の旋律のモード(旋法)は成立します。

ここは非常に分かりにくいです。フレーズが小節線を越えたり、休符が入ったりと演奏者

だけが分かっているんじゃないのということもあります。

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今回も「Mack The Knife」の8小節を使ってアドリブフレーズを創ってみます。

PentaTonic(ペンタトニック)で考えてみます。

ターゲットになる音は到達音Endだけを決めてそれに向かってフレーズを進めます。

Endの音はしっかりそれが現れる場合と何となく通過する音列の間に挟まって薄っすらと

そのサウンドが聞かれるような場合とあります。

アドリブは瞬間ですから状況によりますので練習ではターゲットを意識する習慣をつける

のが目的です。今回は「A」の音です。

ペンタトニックについて「旋律理論」より、知識として!

西ヨーロッパで教育を受けた人たちが、教会旋法で書かれた旋律になじんでいた

時代(15~16世紀までの時代)グレゴリア旋律における重要なユーフォニー原則。

音度ファとド(下に半音を持つ音度)は、ディアトニック(ダイアトニックですが

原書表記)音階でのトニック機能ということとは一応切り離した上で、概して旋律

の為の安息点とみなされた。いっぽうミとティ(シ)(上に半音をもつ音度)のほう

は、宗教的な単旋律歌曲の作曲家や、装飾的なグレゴリア旋律の歌手たちによって、

ファないしはドに向かうか経過的な音度と感じ取られたのであった。

声楽ならではの性格を持った多くの装飾音(半音)を利用した。

ある音を短く軽く、スタッカートで反復する(bistropha,tristropha)長く、重々しく

反復するもの(bivirga,trivirga)3度音程をなす二つの音の間の経過的な音の上をよぎる

一種のポルタメント的滑走(quilisma)同一音上での一種の震え(trigon)などで半音の

ある音度(ファ、ド)で用いられた。

半音は装飾音か経過音で使えるが基音と対比音の旋律の主要音としては使われなかった。

しかし、実際には旋律を進めていくと半音の箇所に行き当たる。この時、ユーフォニー的

逸脱という手法をとる。CionianでB と C の音間は半音である。この時ユーフォニー的逸脱

という手法をとる。すなわち、B C と進行するところを B 音を A 音に置き換え A C とする。

E F と進行するところを E 音を D 音に置き換え D F とする。下の楽譜の一番下に表記して

あります。この逸脱の結果としてペンタトニックになるのです。実際の曲やアドリブの

フレーズでメジャー7のコード(和音)なのに6度音でフレーズが終止していたり

装飾されているものを見ることがあります。このようにペンタトニックは逸脱の結果で

あったものがペンタトニック旋法として独立した旋法(スケール)として使われるように

なったということです。(旋律と和音は別。半音部分には逸脱が使える。)

今回はペンタトニックスケールとして5音だけでフレーズにしてみました。

基音と対比の主なものは下の譜例のようになります。他は基音が対比音に対比音が

基音にと機能が重複しています。フレーズを創っていくと対比音が主要な音列になり

そこの部分が基音が違うんじゃないかという場合があります。和音的にいうとC の

コードでアドリブしているうちに旋律がDmになったりEmになったりしたように感じる

ということです。この場合はその部分ではなくその部分を含めた大きなフレーズで見て

モード(旋法)を判断します。全体がCionianであるならばその(Ddorianに感じる)

部分は中心音が変わったということです。基音単位のどれかの音がいつもかかわっていた

のにそこから外れたということです。このことを旋律(メロディ)の中心音が変わったと

言います。中心音が変わっても主になるモードは変化しないでそのフレーズは次のフレーズ

で基音単位の中の音が中心音となるフレーズに戻り全体の旋律のモード(旋法)は成立します。

ここは非常に分かりにくいです。フレーズが小節線を越えたり、休符が入ったりと演奏者

だけが分かっているんじゃないのということもあります。

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「Mack The Knife」の最後の8小節をブルーススケール(Blues Scale)でアドリブフレーズを

作ってみます。ここではブルース的(半音さげた3度・5度・7度)な音で装飾するのではなく

スケールとして使います。基本のスケールは一つでそれを展開して使います。

ここでは C E G の基音単位に対し対比単位が2重に発生しているので色々と発想に広がりが

出来ると思います。


 

3度音程が多く使われていますが、2度・4度・5度と色んな音列で試してみてください!

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