doradoさんのblogに触発されて今沖縄の方言事情を僕の視点から書くことにします。
簡単に言うと「年配になるほどしゃべれて若いほどしゃべれない」
という図式ですね。
これはどこから言語を吸収したのかって事が重要な要因なんじゃないでしょうか?
自分の体験をひとつ書きますと、アメリカに行っていた時、
沖縄県人会でアメリカに渡って40年近くなる人(Aさん)に会いました。
Aさんに「なんでウチナーグチ(方言)が話せないの?」と聞かれちょっとショックだったのを覚えています。
その方が言うには「私が子供の頃はおじ-おばーの昔話がおもしろくてねぇ~」と。
その時自分はハッとしました。その頃は方言が生活に息づいていたんだと。
正直今はそういう事はほとんどありません。
自分はおじーおばーから昔話を聞いた記憶すらありません。
それは自分が核家族であり、おじーおばーと顔を合わせる機会が年2回(正月・盆)しかなかったなかったせいでもありまが。
今75歳以上のおじーおばーと住んでいる家はさほど多くないと思います。
そして住んでいたとしても若者は家に帰ってくるとTVを見てすごします.
TVから流れてくるのは標準語です。
そしておじーおばーとユンタク(おしゃべり)してすごす機会なんてほとんどないんじゃないでしょうか?
それでどうやって方言がしゃべれるようになるのかと。
ですが極めてたまにですが方言がべらべらな若者がいます。
そんな彼はこう言います、「子供の頃おじーおばー達の間で遊んでいたからだろう」と…
接した分だけわかるようになる。
今自分は仕事の関係で年配の方と接する機会が多く、以前に比べるといくらかかは聞き取れるようになってきました。
働き初めて少しわかるようになったのは自分的には意外でしたが、
これから三線も習いたいし、ウチナーグチに少しづつでも接していきたいです。
PS
沖縄言語研究センターが沖縄方言のデータベースを作成しています。
沖縄言語研究センター
