不思議な島へ ~神憑依??~

2004年04月29日 | 沖縄不思議ワールド
さっきのつづき~

僕は興味津々で洞窟の前で待機しています。
洞窟内の状況は良く見てとれません。

するとおばさんが不思議な呪文(??)のようなものを唱え始めました。
いやよく聞くとウチナーグチですね、
しかもこれはおじーおばーたちの使う方言とは異質なもの、
なんか詠唱に近い不思議な響きがします。
古い言葉、多分おじーおばーが聞いてもわからないような・・
まるでおもろさうしのような・・・
もちろん何を言ってるのかさっぱりわかりません。

ふと詠唱が終わると泣き声が聞こえてきました。。。
詠唱していたおばちゃんです。

何を言っているのか微妙に聞き取りにくいほどの声が
洞窟に響いて外に聞こえてきます。

断片的に拾える単語は「おかぁさんが・・」とか
「その土地が・・・」とか
「今は・・」とか。

外に出る音では脈絡すらつかめません。
ですが『何かを伝えている』って感じでした。

そして今度は一緒に入っていったおばちゃんが泣き始めて・・(^^;
傍観者の僕にはいったいどんな状況なのかさっぱり。。。


そんな事が30分ほど続いた後、
中からおばちゃんらが出てきました。

僕はとりあえずおばちゃんにつっこみます。
「神様がきてたんですか??」

するとおばちゃんが
「そうだよ~、かみさまにね~、いろいろな事をおそわっていたんだよ~。」と

それ以上突っ込むのはなんだか勇気がなかったので話を変えて
「それじゃ僕も中でおまいりしてもいいですかね~」と

するとおばちゃんが
「今まだかみさまがいるはずだから今のうちがいいよ~」って。

・・・そうかまだいるのか。。。。
こんな時ってなんかびみょ~ッスよね。
なんか未知の物なので躊躇しましたが、
「えぃ入っちまえ」と洞窟の中に入りました。

まず1m入ってびっくりしたのが『寒い』
まるでエアコンを最大にがんがんに冷やした感じです。
その時知り合いのカミンチュの人が言っていた事を思い出しました。
「強い神様がついている人が知り合いにいて、
その人が家に入ると気温が下がるんだよねぇ~」と

つまり[神様がいる=気温が下がる]
って事はこれって見えないけどいるのかなぁ。。。(^^;

中には祠があってなぜか赤がわらの屋根です。
恐れ多くて写真なぞ取れなかったので
これは行って確認してください(笑)

いちおお参りをして外に出ました。
外はやっぱ暑いです。
中に入るのは初めてだったし、もしや鍾乳洞だから寒かったんかなぁと思ってると

家族連れの方々が階段を上ってきていました。
別にどうって訳でもなく観光に来た感じですね。

僕に
「中に入っていいんですかねぇ~」と聞いてきたので
「だいじょぶっすよー」と答える。

子供が入っていって「さみぃ~」とか聞こえてきます。
やっぱさみぃよなぁー(笑)
2,3分わいわいがやがやして行くと下へ降りていきました。

そこでもう一度確認の為に入ってみるとーーー。



ぜんぜん寒くないんですよ( ̄口 ̄;)ガーン
外の気温とまったく同じです。

という事は神様が帰ってしまった=ほんとに神様はいる!?

・・・・僕の認識の外にある事になってきたので考えるのをやめました。
人生そんな時もあるさぁと(笑)

取り合えず僕はそこから離れる事に。

謎な事もあるもんだと思いながら階段をゆっくり下りていきました。



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不思議な島へ ~シルミチュー~

2004年04月29日 | 沖縄不思議ワールド
先ほどの宝くじ売り場を越えて進むと
メインなスポットシルミチューがあります。

ではまず浜比嘉島にはいったい何なのか?
それは沖縄の神話に深く関係する島なんです。

■神々が住んだ島
琉球の国づくり神話によると、アマミキヨ、
シネリキヨの二神は天帝に国づくりを命ぜられ、琉球の島に降りてきました。
二神は天帝から石や土、草や木をもらって人が住めるような土地にしました。
そして、天帝はそこに男女二神を住まわせました。
やがて女神は三人の男子と二人の女子を産み、長男を王に、
次男を按司に、三男を百姓に、長女を神に仕える女神官のかしら聞得大君に、
二女を村の神に仕える女神官のかしらにしました。
こうして人々の役割が定められ琉球の歴史がはじまったといわれています。
勝連町商工会HPに掲載されています神話の概略より~

この上の2神「アマミキヨ」と「シネリキヨ」の霊場がこの島には存在するんですね。

ひとつはアマミチューの墓。
>>wonder沖縄 アマミチューのページへ
アマミキヨがその墓へと入っていった言い伝えがあり、
毎年、年頭拝みには比嘉のノロ(祝女)が中心となって子孫繁昌、無病息災、
万年豊作を祈願して島人たちで祝うという。


そしてもうひとつがシルミチューの霊場



入り口にはこの鳥居があり、
その横には説明文がが書かれていた。


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勝連町指定文化財6号  民族資料(無形民俗文化財)
  シルミチュー
 宇比嘉の南南東端の森の中に大きな洞穴がある。地元では琉球開びゃく
祖神、アマミチュー、シルミチューの居住した所と伝えられている。毎年、
年頭拝み(ニントウゥグワン)には比嘉のノロ(祝女)が中心となって海
浜から小石一個を拾って来て、洞穴内に安置された壷に入れて拝んでいる。
また洞穴内には鍾乳石の蔭石があり、子宝の授かる霊石として崇拝され、
信仰圏の広い貴重な霊場である。

文化財保護条例により、勝連町文化財に指定します。
  平成7年2月20日 勝連町教育委員会
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この108階も続く石階段の上には洞窟がある。
階段をぼちぼち歩いていくと鉄格子が見えてきます。

これがシルミチューの霊場ッス。

 

この洞窟の奥に祠があり、そこで祭祀が行われるようだ。

しかし以前ここで不思議な体験をした事があるんですよ。
正しくは「そばで見ていた」って感じですけどね。

ここ「シルミチュー」ってなんか気持ちのいいところなので
よくドライブで来たりするんですよ。
去年の8月ぐらいにふらっとここにドライブで来ていて
洞窟まで上がり少し休んでいたのですが、

その時おばさんが3人ほど階段を上がって来たんです。

そこには明らかにカミンチュ風のおばさんがいて、
僕に挨拶したあと連れのおばさんと洞窟の中に入っていきました。


何するのかなぁと、思ってぼけーとしてると、
洞窟の中からで話し声は聞こえて来ます。
カミンチュのおばちゃんが唐突に
「じゃぁこれから話をしていた神様をお呼びするね」
と言い出したのだ。

僕は内心(えぇ?まじっすか??)と思いました。
「神様」を呼ぶ!?
なんじゃそりゃと。

どうせだから一部始終を見届けようと洞窟前で待機する事にしました。

つづく

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