祈りを、うたにこめて

祈りうた・いのちうた(日向ぼっこ  今日の扉)

今日の扉
おとなは、だれも、はじめは子どもだった


朝 寝床を出たとたんに走り出す孫
今日の喜びへ向かって おもいっきり扉を開ける

おとなよ 生き疲れたか
今日の扉はもうワクワクしてはいないのか

朝は祈りで始める
あるいは 祈らないでは始められない朝
痛む体とふさぐ心 
隙間のできたいのち その隙間を祈りでうめようとする

イタイは イキタイこころをうずかせるか
クルシイは ウレシイこころの出口をふさぐか
―二十秒、自分の両手で自分をハグする ギュッと抱きしめる
血はアタタカ、こころはナダラカ そう手のひらがよろこぶまで
 *サン=テグジュペリ、内藤濯訳「星の王子さま」岩波少年文庫




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