
祈りうた・いのちうた(いつもの)
いつもの妻の声が鼻声の朝 ぼくの鼻もなんだか湿ってくるよういつもの声、 いつもの響きの...

祈りうた・いのちうた(孫)
孫自分の過去は消したいのに孫の動画は消せない自分の今日はくたびれているのに孫の明日は輝...

祈りうた・いのちうた(ことば)
ことば詩を書こうと思って書いた詩は たいがいつまらない思いを掘りさげよう、心をひろげよ...

祈りうた(ココロ日誌 交歓年賀状)
交歓年賀状1 二〇二二年 二〇二二年の年賀状のやり取りも終わりに近づいた。わたしも差し上げ、先様からもいただいた。多くは、心にかけていながら一年間行き来のなかった方々との賀状による...
祈りうた(百字ノート 優しさに「くるまれる」)
優しさに「くるまれる」 優しいひとに出会うと「くるまれている」という感覚になる。幼児が母親の胸にくるまれるような、あるいは、父親のあぐらの中にくるま...
祈りうた(百字ノート 汚れに立ち向かえる優しさ、「優」と「憂」と)
汚れに立ち向かえる優しさ 自分が憂鬱だとまわりは濁って見える。己も嫌だが、世界も嫌いになる。だ が、それでも希望をなくさないでいられる、己も見放さずにいられる、世界の ...
祈りうた(百字ノート 心を傾けて聞く)
心を傾けて聞く いかにも聞いているようで、全然聞いていないからガッカリする―そう妻か ら指摘された。相手が何を言っているかでなく、自分がどう言うかを考えて...
祈りうた(百字ノート 芯の太い優しさ)
百字ノート 芯の太い優しさ 1 ひとはどうやって生きて二十歳を越えるのか、ただ優しくて―という詩を書 いたことがある。そのときのわた...
祈りうた(百字ノート 言いきらない優しさ)
言いきらない優しさ 「結論から言う」という話し方に馴れると、理屈が感情を潰すことが増すようだ。やわらかな物言いでなく、ズバリ言うことで核心に迫れる一方、その言葉...
祈りうた(百字ノート 上手に身を守る、光のすじ)
百字ノート 上手に身を守る 「暴力」から上手に身を守ること、それは、卑怯でも恥でも不誠実でもな い。相手が猛獣のように圧倒的な力で襲いかか...