しあわせの歌
イースター(復活祭)
1
しゃがみこんだとき 辺りは急にせばまってきたのである
あれはするなこれはしろと迫ってくる それに疲れはてた私だったのだ
わたしは自由と安らぎがほしかったのに ただそれだけだったのに
せめんとばかりの都会、人だらけの道 一匹もいない野良犬
2
しっぱいが重なると自信なんて跡形(あとかた)もなくなってしまう
あせれば焦るほど空回りする
わっと泣きだしたくなる 誰か助けてと叫びたくなる
せいいっぱいやったじゃないかと 酒だけが愚痴をきいてくれる
3
しあわせの私は 不幸せの私よりどうも感度がひくいのである
あんなこともこんなことも幸せだ そう思えるチャンスをついのがしてしまう
わすれっぽさがそれに輪をかける 感謝の乏しさが足をひっぱる
せわしない一日のすきまにすぐ隠れてしまうのだ 幸せっていう恥ずかしが
り屋は
4
しばられていると思いこんできたのだった 長いこと
あしたも今日と変わらず憂鬱な一日 そう決めつけてきたのだった、長いこと
わたしの人生 それを縛(しば)ってきたのはわたし自身だったのに
せわのやける人だねえ その方はほほえみながら縄(なわ)をほどいてくださった
のである
●ご訪問ありがとうございます。
幸せも不幸せもおしゃべりかもしれませんが、私は長い間不幸せのおしゃべりに付き合わされてきた気がします。あきらめが一番という、消極的な日々を過ごしてきました。
「イースター」は、イエス・キリストが死からよみがえりたもうた日です。「復活の日」です。この方に見つけてもらえなかったら、わたしはずっと、「まあ、こんなものさ、人生なんて」と、希望なく時を流していただろうと思います。
「一日一善」は難しいかもしれませんが、「一日一謝(いちにちいっしゃ)」ができたらいいなと思います。一日に一つ感謝する、そんな意味の造語です。