その名もTゲージ。これはNゲージがnine=9mmと同様のネーミングね。そう、線路幅が3mmだからthreeのTなのだ。すごいね。1/450だよ。
これまでもU9規格ものと呼ばれる9mm以下があったのである。ざっとおさらいをすると現在の鉄道模型の主流となっているのがNゲージ。1965年に関水金属から初の量産商品として発表されたこの規格は、線路の幅(軌間)が9mmで、縮尺が1/150であった。発表当時はHO=16.5mmが主流で、小さすぎてグリコのおまけと本格ファンからは揶揄された位であったのだ。
しかし、日本に負けじとドイツのゲルマン魂が燃えた。72年に老舗メルクリン社がこれ以上小さなものは無理だろうとつけた名前は、究極を意味するZを冠にいただいたZゲージである。軌間が6.5mmで、縮尺がおよそ1/220があったのである。
これに対抗心を燃やしたのか、小型化技術ではどこにも負けられないと自負する、そう我が日本のメーカー達である。このZゲージ規格に追従せず、さらに小さなものに挑戦していく。ZZゲージの誕生である。軌間4.8mm、1/300というサイズ。ただし、残念ながらモーターと電池をつんだ自走式であったのね。つまり、コントローラーで速度調節ができない、スイッチを入れたら電池が切れるまで走ります、σ(▼▼;)おれなんですって感じである。
ということで、大分回り道してしまったが、Tバックなのである。いや、Tゲージなのである。この偉い小さい面白い♪⌒ヽ(*゜O゜)ノ スゴイッ!!!ものを作ったのは、栄進堂というメーカー?さんである。ワシは、このメーカーさんはどのようなところか分からないのであるが、技術的には「光造型」というテクを使っているそうで、結構ディテールは再現されている。窓が透明にできない(中はモーターやウェイトでぎっしりだと思われ見せられないため)ため色付けされている点を除けば良いできである。これで、コントローラーからの速度調節ができるし、さらに前照灯、尾灯がちゃんと点灯するらしいのである。現在、予定されているのはJRの103系で、主に関西カラー4色(大阪環状、福知山、阪和、関西本線)が発売されるらしい。9月にサンプル頒布、10月初回受注、12月発売という予定らしい。車両4両(クハ2両、モハ2両)のセットで5000円(税別),基本レールとコントローラのセットで5000円(同)と,1万円でとりあえずは走らせられとのこと。ちょいと心配なのは、線路の出来具合である。プラ枕木となると線路自体が軽いし、反りも起こりやすい。さらに言えばジョイント部分も小さいので、脱線しやすいのではないかということである。しかし、最小曲線半径120mmというA4サイズでもレイアウトが作れるという代物。期待すべし。個人的には、この軌間サイズで1/220くらいのナローのモデルを出してくれるとうれしいのだがね。
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