さて、正式には、蛇窪信号場というのがこのポイントの名前である。この蛇窪という名前であるが、これは昭和の初めまでこの地域の正式の名前であったのである。東京府35区制になったときに蛇窪から下神明に改名されたというのである。現在の大井町線の戸越公園が蛇窪駅で、今の下神明駅は戸越駅だったそうなのである。まずは、蛇窪という地名の由来は諸説あるがここは元々湿った窪地で蛇が多く出たというのが一般的である。確かに下神明駅からこの踏切まで下りだし、そのまま戸越公園方向は、現在大井町から武蔵小山に抜ける補助26号線の工事区間になるのであるが、そこは本当に窪んでいるのである。その窪地が今は工事中断?のため家庭菜園になっていて、窪地感がますますするのである。その周りは戸越公園や某大邸宅などまだ緑も多く昔は森の中の窪地と想像すると、蛇はあってますな。
おっとととと、話は脱線しそうなんて鉄道の話ではいけませんな。さて、蛇窪信号場とはなにかというと「信号場(しんごうじょう)とは、鉄道の停車場の一種である。鉄道会社によっては、信号所(しんごうしょ)とも呼ぶ。構内には、分岐器(ポイント)や信号が設けられ、運転扱いが行なわれるが、原則として旅客の乗降はできない」とある。ようは、上下線が二方向から来て平面交差するという非常に重要な施設人が常時駐在して、信号とポイントの切り替えを行っていたのである。
ところで、大正11年の地図では、現在の横須賀線の(昔の品鶴線=品川+鶴見を結ぶ貨物線)品川~蛇窪間はまだ掲載されておらず右に行く現在の湘南新宿ラインの大崎支線という方だけだった。その後の昭和9年に品鶴線が開通したので、そのときに蛇窪信号場はできたのであるね。たぶん、踏切もかしら?
ここで、見ていると横須賀線側が来るときは上下ともタイミングを合わせてくる。湘南新宿ラインも上下でくる。つまり、平面交差している関係から両方から上下別にランダムに走らせることができないという問題で、ダイヤのやり繰りも大変なんだと分かるはず。じつは、そのネックを解消するために大崎短絡線という計画が出ているそうな。ま、ちょいと歴史を感じる場所である。訪問されたし。
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