池上本門寺といいますと、日蓮宗の開祖、日蓮聖人が今から約七百十数年前の弘安5年(1282)10月13日辰の刻(午前8時頃)、61歳で入滅(臨終)された霊跡なのであります(一部本門寺HPより引用)。実は、山の上にある本門寺本体は日蓮聖人が入滅された場所ではなく、池上氏が入滅後に寄進した土地に新たに建てられたのでありますので、実際に入滅された場所は、山の下にある池上氏の屋敷であったそうであります。恥ずかしながら、年に何度も散歩で行っているにもかかわらず、実際の入滅された場所には訪れたことが無かったのであります。
お正月の2日にお散歩に行った際に本門寺参詣にむかう車の列が長く渋滞しておりまして、そやつらが排気ガスを出すため歩きづらいので、洗足池支流から分かれた流れを便宜上「池上流れ」と称する(それって誰が称するのかは疑問ですね。それはアタクシです)川(現在は暗渠)が池上梅園沿いに本門寺台地の裾野を形成し、本門寺参道先で呑川に合流する流れに沿った道でありますが、こちらに入ってくる車は少ないのでこちらのコースを選んだのであります。そこで、ちょろちょろ歩いて右を見ると、参拝の人が多く入っていくのであります。覗けば、車も数多く入っているのでここは本門寺の第二駐車場かと思ったのでありますが、入り口手前の電信柱には大坊本行寺と書いてありまして、決して第二駐車場ではないようなのであります。失礼つかまつりましたであります。
というわけで、生まれて初めて聖人入滅の地に分け入ったでありますので当然ながら参拝させていただきましたのであります。その際、本堂の横で「テンツクテンテンツク」(人によっては「ドンツクドンドンツク」っていう)のお会式でお馴染みのうちわ太鼓の音が聞こえるではありませんか。そちらにお賽銭を差し上げたのでありますが、なんとこちらが「ご臨終の間」という日蓮聖人がお亡くなりになられた建物であったのであります。無知蒙昧とは恐ろしいものであります。知ってからお参りするのと知らないでお参りするのとは大きな差があるのでありますが、この無知はレベル5に相当するもので、反省であります。それでは、ありがたいうちわ太鼓の音でご参拝ねがいます。
あ、あとあくまでも個人的意見(意見には個人差があります)ですが、本門寺に参拝のさいはこちらの駐車場に停める方が時間的に楽だと思われるのであります。本門寺の駐車場は朗峰会館ですので歩く距離もこちらのほうが近いかもであります。
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