ほいほいとぼとぼ日記・爺爺刻々

身体のくたびれ方について

>久しぶりだね。
おうおう、こちらこそご無沙汰だわね。
>こっちにも年金特別便が来たけどさ、雀の涙ってのはこういうことをいうのね。
こっちにも来たよ。おらのとこなんて、雀を通り越して蚤に近いね。でも、もらえている方だというからね、これで。
>昔はもっと年金生活って甘い感じじゃなかったかい?
60歳って言えばね、昔なら男はとっくに死んでいた歳さね。運良く生き残って、お国からお小遣いって感じでね、もうこの歳になったらみんなに食わしてもらってさ、代わりに年金でみんなに小遣いをやるみたいな爺生活があるような気がしていたけどね、どうも、まだ息子も娘も家にいるしね。食わしてくれそうな気がしないわ。
>これで奥さんもいるから、これからどっちが倒れたら苦しいよ。生活は。奥さん
>の年金なんて、専業主婦だからさらにさらに少ないからね。ローンも残っている
>し、いつまで働くのかね。単純に70歳くらいまで働かないと、なにもせずに暮ら
>せないよ。
身体のくたびれ方次第。生きている限りってことでしょうかね。でも、動けるうちに若い頃にできなかったことをしたいよね。毎日、散歩して、本読んで、音楽を聴いて、カラオケして、蕎麦屋で昼酒呑んで、くだ巻いて、銭湯行って、また焼鳥屋行って、疲れて眠る。何日繰り返せるかね。なんか、そんなことができるような気がしていたが、絶対無理ね。ご隠居って身分になりたいねぇ。
>そんな暗いことを考えてもしょうがないから、今度、呑みに行こうや。連絡ちょ
>うだい。また。
あいよう。ま、会っても同じ愚痴を言いそうだけど、会える時間も限られているのかもしれないねぇ。いつ、バタンとなるかも分からないしね。自分の身体のくたびれ具合が分からなくなってきているような。なんか、時間を早回しにしているような気がしてならないね。ある動物学者先生の話だと、ほ乳類は心拍数は体重に反比例するそうである、つまり、小さい方が心拍数が多い。つまり、体温維持のために動き回らなければいけないってことで、それだけエネルギー消費が多いってことだそうだ。心拍数が多いということは、もう一つ、体内時間も早く動くということに通じているという説でしたよ。つまり、小さいほ乳類と象の体内時間は異なる、当たり前に人間とも異なる。でも、今の人間は自分の消費すべきエネルギーの40倍を消費しているということは、それだけ時間を早回しできる移動手段やパソコンなんかにエネルギー消費をしているから、身体がだんだんそのスピードについていけなくなってきているのではないかってことで、それって実感できるような気がするんだな。今の自分はね、本当にのんびりしたいのに働かなきゃならないけど、働く仕組みにパソコンとか自分以上の能力を持つものを使って、それに追いつくようにキーボードを早く打つとか。それって実は考えていないで条件反射で売っているだけじゃなかいってね。ああ、つまんねぇことを考えちまったね。会えるときに会っておくかね。友よ。おやすみ。
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