さて、鹿島の独走というあまり面白くない状況をそのままに、Jリーグは約一ヶ月の中断に入ったのである。というより、日本代表月間の開始と考えれば少しはましな状況か・・・
というわけで、今度の日曜日のペルー戦を皮切りに、27日のUAE戦で肩慣らしし、そこから、3日のバーレーン戦、8日に北朝鮮戦。たぶん、ここらで来年の本番ドイツ行きを決めてもらって、W杯プレ・イヤーの今年のドイツへコンフェデレーション・カップへ。16日から少なくとも22日までの間にメキシコ、ギリシャ、ブラジルの3カ国との真剣試合。盛りだくさんの一ヶ月。少なくとも中継TV局にとっては、まさにお宝月間であろうが、ファンの方は少し複雑である。万が一!が万が一あったら、監督問題の再燃。3位ともなれば、プレイオフというまた、長い道のりが待つ「メランコリー」の始まり月間となるかもしれないのだ。諸君、心してこれからの一ヶ月を迎え、メランコリーに立ち向かうのだぁあああ。
とこれがすごい長い前ふりでした。今日、ご紹介するのは実は「本」なんです。それもメランコリーに関する本。そうなのである。ワールドカップ、サッカーにつきまという「メランコリー」をすでに書いた人がいる。といえば、もう知っている人はご存じですね(当たり前だぁ、毎度)。1969年、ウガンダ生まれ。オクスフォード大学卒業。サッカー・ジャーナリスト。「オブザーバー」「フィナンシャル・タイムズ」などに寄稿し、自らを政治オタクとも称し、サッカーの複雑な世界をプレーのみならず、政治や組織論などを絡ませた鋭い視点を持つ男。サイモン・クーパーのサッカーエッセイ集が「ワールドカップ・メランコリー」である。
本自体は、2002年の日韓共催W杯の前に書かれたものであるが、世界各国の21世紀とういう時代においてのサッカーの文化・政治的な変化が読みとれる。ぜし、読むべし。
ワールドカップ・メランコリー広済堂出版このアイテムの詳細を見る |