フロントカメラのポップアップは今年のトレンドになるのか
4月10日、OPPOは新型スマートフォン「Reno」を中国・上海で発表しました。それにあわせてイタリア・ミラノで開催中の「ミラノデザインウィーク」で、Renoの実機がヨーロッパでも公開されました。なおOPPOはミラノデザインウィークに初参加となります。
Renoの最大の特徴は「ノッチレス」なディスプレイ。ディスプレイ面へのフロントカメラの搭載を廃止したことで、6.4インチ2340x1080ピクセルのディスプレイすべてを表示エリアとして利用できます。またベゼルの幅も狭く、ディスプレイ占有率は93.1%と高くなっています。
背面は4800万画素カメラと500万画素カメラのデュアル仕上げ。カメラを縦に並べ、そのまま本体下部まで一つのラインを引くようなデザインになっており、ここに「OPPO」のロゴも入ります。背面全体のカラーリングは光沢を抑えつつも、光の当たり具合で表情を変える仕上げが美しい感じです。
本体上部はカメラが収納されています。フロントカメラを使わないときは段差などは目立たない、いわゆる「ツライチ」の状態です。ここからカメラが出てくるとは、言われなければ気が付かないでしょう。ただしこの構造のためか、防水機能は省かれています。
カメラは本体上部から、片方を支点として斜めに飛び出す格好です。このスタイルは今までにはなかったもの。カメラがポップアップすると同時にディスプレイ周りが光るのは初代飛び出すカメラ「Find X」と似ています。カメラの動きは一瞬ではなく、0.5秒くらいかけてモーターが回転して出てきます。
背面側から見たところ。なおカメラ部分は約20万回の可動テストを行っており、十分な耐久性があるとのことです。カメラをフロントからリアに切り替えたり、カメラアプリを終了するとカメラは再び収納されます。
なお、ミラノデザインウィークで展示されていたのは発表された中でも標準モデルのみで、ロスレス10倍ズームを搭載した上位モデルは展示がありませんでした。
この標準モデルはSnapdragon 710にRAM6/8GB、ROM128/256GBという構成。OSはAndroid 9ベースのColorOS 6を採用。ちょっと触った感じでは十分ストレスなく動いてくれます。なによりも前面がすべてディスプレイという仕上げが快適です。
FIND Xはカメラモジュール全体を上下に動かすため、可動部分には高い精度と耐久性が要求されました。またコストもかかる設計だったと思われます。
Renoは片側で支持する構造としたため、カメラの動きも軽快で、手軽にフロントカメラを使うことができます。また見た目の楽しさもRenoの魅力を引き上げています。OPPOは日本へのRenoシリーズの投入を明らかにしているので、近いうちに日本で発売される可能性は高そうです。