◇「四国支部」 支部長 阿部謹士
(事務局 阿部謹士)
会報発行にあたり、創会に関わらず個人的な気になる情報を紹介します。
■「惜別ハイボールの聖地 サントリーバー「露口」閉店」
8月、松山市中心部の繁華街(二番町2丁目)で64年の洋酒文化を支えたバー「露口」が閉店することになった。
正面には蔦が絡まり広さは十数坪、板張りの床、一枚板のカウンターのみで10席ほど、昭和そのまんま。露口貴雄、朝子さんご夫婦の二人三脚で店を切盛りし、昔ながらの琥珀色のハイボールと心温まる人柄と雰囲気にひかれ、口コミで全国からファンが度々訪れ、グラスを共にしました。
1958年8月15日、空襲の苦い経験を忘れない為に終戦日を選びサントリーバーとして開店。当時は酒といえば「日本酒、ビール、焼酎」で「ウィスキー、カクテル」は庶民にはまだ遠い存在でした。焼酎やカラオケブームで厳しい時期もあったが店のスタイルを崩さず開店時にサントリーと交わした「ビールを置かない」約束を守り続けた。
結果、多くの洋酒ファンを生み昨今のハイボールの発祥地(聖地)ともいわれるようになった。お二人が監修した缶ハイボールをサントリーが発売したこともあった。
若き頃、私も一ファンとして何度となくバー「露口」の扉を押し開いたものでした。
松山の夜の灯、止まり木がまた一つ無くなった事が非常に残念でなりません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます