片方を湧水中に、片方を大気中に置くと、温度差に応じて電気を起こせる仕組みだ。
1日の発電量は、最も温度差が大きかった1月で平均14・5ミリワットだった。
一般家庭の1日の電気使用量は6〜15キロワット時
これは、凄く小さい装置なんですが、そこから簡単に電気を取り出せたのは、
本当に凄い事なんです。
自然エネルギーを電気に変えるは、風力や、太陽電池が有名ですが、
本当は、いくらでも有ります。
前からも言っていますが、日本には、地熱発電が出来るのに全くしない。
しない理由が、山の中の国立公園の中だから自然を壊すとか、
温泉地の場合が多いので、温泉の湯量が減って困るとか、
理由らしい理由になっていない。
国立公園がダメと言っているのに、日本は、そこに、でっかいダムを作って、
思いっ切り自然破壊をしているのは何故でしょう。
自然破壊する面積としても、地熱発電の施設の方が圧倒的に小さい。
温泉地の湯量が減ってしまうのも、温泉の湯は、ほとんど自噴している所で、
掘っても浅い所です。
地熱発電の井戸は、1000メートルぐらいの深い所を掘るので
直接関係ない。
それに、その高い温度の温泉を掘り当てるのが難しいという、
言い訳も有りますが、今回の湧水と外気温だけの違いだけで発電できるのは、
以前から、沖縄の離島でもやっている海洋深層水との温度差発電も、
既に有り、これなども、深海の冷たい水と言っても、
0度以下にはならないから、せいぜい地上が35度だとしても、
その程度の差でしかない。
その技術が、もっとブラッシュアップされて、
もっと少しの温度差で発電出来るようになったのでしょう。
この技術は、エアコンのヒートポンプの技術が、
そのまま利用されただけだと思います。
だからそれだけ、日本のエアコンの技術が効率的で優秀だという事です。
多分、10度から20度程度の温度差でも発電できるんだと思います。
こうなると、地熱発電の出来ないという言い訳が通用しなくなる。
そりゃ、温度差が大きいほど、発電能力が高くなりますが、
小さい温度差でよければ、どこででも発電できます。
それこそ、どこの家でも簡単に発電できる。
冬が思いっ切り寒く、夏がとんでもなく暑くなればなるほど、
発電が、し易くなります。
こういう、小電力発電は、日本人の得意とする所で、
10年以上前にも、NHKのサイエンスゼロでやっていましたが、
風車の羽をトンボの羽の形に真似ただけで、ほぼ無風、人間では感じない、
程度でもしっかり回り、発電できるのを見せていました。
この技術が、いつ実用化されるのかと待っていましたが、全く出て来ない。
最近では、太陽光発電の、ペロブスカイト電池が出てきて、
どこにでも設置できて、簡単に発電できるようになりました。
最先端技術はどんどん進んでいっています。
しかーし、日本では、それが良くないみたいです。
省電力発電が出来てしまうと、デカイ発電所が要らなくなってしまう。
火力も、原子力も、大規模太陽光も、馬鹿デカイ風車も、全部要らなくなる。
地産地消になってしまうと、既存の誰かが困っちゃう。
だけど、着実に技術は進むので、
嫌が応にも使わなくてはならなくなるのですが、
それを使う時は、日本発が、アメリカ製になって入ってくる時です。
その時には、アメリカにマージンをいっぱい払わなくてはいけない。
だから、アメリカ側に着いていると、マージンのおこぼれが有るでしょう。
太陽光パネルは、最初は日本製だらけだったのですが、
今では、ほとんどが、ちうごく製で、
デカイ風車は最初は、ほぼ全部輸入でしたが、
最近はやっと日本製になってきました。
あんな単純な構造の物なんか、
なんで日本で造れないんだろうと思っていました。
発電機が中に入っているんですが、水力発電に比べれば、ちっちゃい物です。
それに、発電も天気に左右される。
温度差発電は、取りあえず、24時間発電でき、もし電気が余ったら、
これから出て来る全固体電池で充填して、使いたい時に使う。
これがどこでも設置して、電気を使えるようになれば、
エネルギーは輸入しなくていいどころか電池に貯めて、それを輸出もできる。
こんな夢のような事が出来るようになるかもしれませんが、
国にやる気が無いので、まあ無理でしょう、諦めて下さい。
少しは期待が持てるのは、核融合発電ですが、
これも、もう50年ぐらい研究してますが、
実用化はいつになるやら分かりません。
日本の政治家は賢いので、どうにかしてくれるでしょう。
良かった、良かった。