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VW770/M C-MOS用ボタン電池交換

3年くらい前に、サポートでお伺いしたお客様から電話があり・・・パソコンを立ち上げると、変な英語の画面が表示される。パソコンは起動するが、ウィルスかもしれないので調べて欲しいとご連絡がありお伺いしました。

パソコンはVW770/Mです。Vistaの液晶一体型デスクトップパソコンです。

まず電源を入れてみます・・すると表示された英語のメッセージは、C-MOSのデータが読めないので「F1」キーを押してください云々といったメッセージでした。

お客様は、パソコンを使用後は、大元の電源スイッチを切っていたので、マザーボード上のC-MOS用ボタン電池の寿命と思われました。
BIOS表示の時計も2008年にリセットされています。

デスクトップパソコンでも、起動や時計に関する情報を保持するために、マザーボード上にボタン電池を実装しています。この電池が消耗してしまうと、いろいろな情報を保持することができなくなってしまい、起動時にそれらの情報を読み込むことができず、エラーメッセージが表示されてしまうことがあります。

この機種は、上面のメモリー交換用のカバーを外すと、メモリーと一緒にボタン電池も見えて、ここから交換することができます。
よく使われているCR2032のボタン電池でしたので、手持ちで持っていました。

早速電池を交換して、パソコンを起動してBIOS画面から日時の設定を行いました。
まずこれでWindowsが起動することを確認して、一旦電源を落としました。さらにコンセントから電源コードを抜いて暫くしてから、再度コードをさして電源を入れます。

まずBIOS設定を起動して、日時を合わせます。一旦電源を落として、さらにコンセントから電源コードを抜いて再度コードをさします。そしてパソコンの電源を入れると・・・今度はエラーメッセージが表示されることなくWindowsが起動してきました。日時も合っています。

デスクトップパソコンに、C-MOS設定を保持するためにボタン電池が使われていることは、一般のユーザーは知らないことが多いのですが、このボタン電池が消耗してしまうと、起動時に英語のメッセージ(たいていは「F1」キーを押して続行、「F2」キーを押すとBIOS設定画面)が表示されたり、時計がリセットされて年月が大幅にずれたり、機種によってはWindowsが起動できなくなったりします。
デスクトップパソコンの場合は、比較的ボタン電池の交換は簡単にできるようになっています。もしパソコンの起動時に「F1」を押すようなメッセージが表示されたり、パソコン時計が大きくずれてしまうような場合は、内部のC-MOS用ボタン電池が消耗している可能性がありますので、お近くのパソコン修理屋さんへご相談ください。
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