パソコンはVW770/Mです。Vistaの液晶一体型デスクトップパソコンです。
まず電源を入れてみます・・すると表示された英語のメッセージは、C-MOSのデータが読めないので「F1」キーを押してください云々といったメッセージでした。
お客様は、パソコンを使用後は、大元の電源スイッチを切っていたので、マザーボード上のC-MOS用ボタン電池の寿命と思われました。
BIOS表示の時計も2008年にリセットされています。
デスクトップパソコンでも、起動や時計に関する情報を保持するために、マザーボード上にボタン電池を実装しています。この電池が消耗してしまうと、いろいろな情報を保持することができなくなってしまい、起動時にそれらの情報を読み込むことができず、エラーメッセージが表示されてしまうことがあります。
この機種は、上面のメモリー交換用のカバーを外すと、メモリーと一緒にボタン電池も見えて、ここから交換することができます。
よく使われているCR2032のボタン電池でしたので、手持ちで持っていました。
早速電池を交換して、パソコンを起動してBIOS画面から日時の設定を行いました。
まずこれでWindowsが起動することを確認して、一旦電源を落としました。さらにコンセントから電源コードを抜いて暫くしてから、再度コードをさして電源を入れます。
まずBIOS設定を起動して、日時を合わせます。一旦電源を落として、さらにコンセントから電源コードを抜いて再度コードをさします。そしてパソコンの電源を入れると・・・今度はエラーメッセージが表示されることなくWindowsが起動してきました。日時も合っています。
デスクトップパソコンに、C-MOS設定を保持するためにボタン電池が使われていることは、一般のユーザーは知らないことが多いのですが、このボタン電池が消耗してしまうと、起動時に英語のメッセージ(たいていは「F1」キーを押して続行、「F2」キーを押すとBIOS設定画面)が表示されたり、時計がリセットされて年月が大幅にずれたり、機種によってはWindowsが起動できなくなったりします。
デスクトップパソコンの場合は、比較的ボタン電池の交換は簡単にできるようになっています。もしパソコンの起動時に「F1」を押すようなメッセージが表示されたり、パソコン時計が大きくずれてしまうような場合は、内部のC-MOS用ボタン電池が消耗している可能性がありますので、お近くのパソコン修理屋さんへご相談ください。
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